今月の学校図書館


2020/07/01

東京都目黒区立五本木小学校図書館

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上

   今月は、昨年度・今年度「持続可能な社会づくりに向けた教育推進校」に指定された目黒区立五本木小学校における図書館の取組について、学校図書館支援員の花川智子さんに執筆いただきました。6月号の『学校図書館』(学校図書館協議会発行)にも、実践報告が掲載されていますが、あわせてぜひお読みください。
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 目黒区立五本木小学校は、東急東横線の祐天寺駅と学芸大学駅の中間にあり、東横線に乗っていると鮮やかな緑色の校庭と3階建ての校舎が車窓に見えてきます。児童数約400名、学級数は12クラスの学校です。目黒区内の公立全小中学校の学校図書館には、目黒区教育委員会から有償ボランティアとして任命された学校図書館支援員が各1名配置されています。

 五本木小学校は、約15年前からユネスコスクール加盟校の一つであり、教育目標に「持続可能な社会の実現のために行動できる将来の担い手となる子どもを育てる」とあり、~命のバトンをつなぐユネスコスクールの子~を学校理念としています。

 平成31年度と令和2年度は、東京都教育委員会から「持続可能な社会づくりに向けた教育推進校」の指定を受け、従来からESD(持続可能な開発のための教育)の実践を通して「学びをつなげ広げ 深める児童の育成」を目標としていましたが、さらにSDGsの視点に立った主体的・対話的で深い学びを通して、持続可能な社会づくりに向けた教育を全教科にわたって推進しています。SDGsとは、2015年9月の国連で採択された2030年までの持続可能な開発目標で、世界を変革するための具体的な17の目標が掲げられています。ここでは、昨年度行った学校図書館の取組みをご紹介します。


1.毎月変わる図書館掲示は、SDGs特集に!

 この研究に対して、学校図書館でSDGsを理解できるような絵本の収集の依頼があり、学校図書館支援員としてどう連携していくのか迷い、東京都立多摩図書館の児童青少年資料担当からレファレンスサービスを受け、どのような本が適しているのか確認しました。また、ESDやSDGsの外部講師をお招きした校内研修会に共に出席したり、SDGsの一般イベントなどに参加して理解を深めるよう努めました。

 次に取組んだのは、SDGsの本の紹介方法の工夫です。1冊の本にSDGsのゴール1つを結び付けるという形で行うつもりでしたが、SDGsの特徴として、それぞれの目標は連鎖しているので、複数の目標を掲示で作ることにしました。するとSDGsの各目標はそれぞれ17色のアイコンがあり、掲示物が大変カラフルで目をひくものとなりました。毎月のテーマの設定は、時事的なことがらや各月の校内目標、食育、防災イベントなどから選び、図書館ボランティアの保護者の方たちと一緒に作成しました。
 (←写真1 図書館入口)


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