学校図書館の日常   (トピックス・よみきかせ・ブックトーク・広報・展示・レファレンス)

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学校図書館トピックス

学校図書館トピックス
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2023/12/18

「高校図書館職員が選ぶ生徒に読んでほしい本」 開催!!

Tweet ThisSend to Facebook | by 岡田(主担)
 第10回「高校図書館職員が選ぶ生徒に読んでほしい本投票のお願い

                      市 川 学 園 野間  太
                      豊島岡女子学園 高司 陽子
                      東京都立国立高校 平井 孝明
                      福井県立福井商業高校 山内 裕美
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
長く続いたコロナ禍も一応は終息を見せ、学校を含めて世間は以前の平穏な日常に戻りつつあります。先生方の学校も日常の行事や企画が久しぶりに再開、通常運営に戻ってきているのでは無いでしょうか?そして2014年より始めましたこの企画、「高校図書館職員が選ぶ高校生に読んでほしい本」投票も次回で記念すべき「第10回」を迎えることになります。各校図書館職員の皆さま、日頃よりのご参加、ご協力ありがとうございます。また前回、第9回に於いては46校・63名の方々にご投票頂きました。この場をお借りしまして御礼申し上げます。
https://www2.u-gakugei.ac.jp/~schoolib/htdocs/index.php?action=pages_view_main&block_id=113&active_action=journal_view_main_detail&post_id=1252#_113
さて今回も紀伊國屋図書館新宿本店アカデミックラウンジでの開催を予定しておりますので、前回同様POPも同時募集させて頂き、展示に備えたいと思っておりますのでご協力をお願いします。
毎回申し上げておりますが、これは1位の本を選ぶことだけでなく、より多くの本に触れ合う機会を作ることを目的としており、生徒の近くにいる私たちにしかできない投票だと思います。
 皆さんの選んでくださった本を、今後の読書指導や購入計画に利用できると思いますので、1冊でもご協力を頂けますようお願いいたします。

1 対象の本 2022年12月から2023年11月末までに発行された本 
      (ジャンルは問わないが、単行本を文庫化したもの、コミックは除く)

2 投票者  高校図書館に勤務する方
(※2以外の方の投票は「枠外」として別途一覧にまとめます。)

3 投票期間 1月31日頃までに、「高校生に読んでほしいと思った本」を推薦してください。

4 集計方法 1位―3点、2位―2点、3位―1点で集計。

5 その他 
①対象時期以外の図書、文庫化された本、マンガなどは別枠で推薦してください。
② 皆さんのご自身のことばでのおすすめメッセージも一緒にお願いします。(一言でもOKです!)
③  紀伊国屋書店での展示等に使うPOPを書いて頂ける方方はPOP欄に〇を付けてください。2月中旬頃にハガキぐらいの大きさで、PDFかJPGデータで下記担当に返信をお願いします。
④ 参加者に限り、参加者の学校名を共有させていただきます。(ポスターや図書館だより等、印刷媒体への学校名の掲載については別途、投票用紙上でお聞きしています。)
                     野間 太 <f.noma@ichigak-net.ed.jp> 
2023高校図書館本 投票用紙.xlsx

2022第9回「高校図書館職員が選ぶ生徒に読んで欲しい本」結果(23投票用).xlsx
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よみきかせ

よみきかせ
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2024/01/12

……かもしれない?

Tweet ThisSend to Facebook | by 長友(主担)
 「自分がこうだと思っていたものは、実は違うのかもしれない」
 ふとした瞬間にちいさな違和を感じたり疑問を抱く気がします。お風呂に入ってぼんやりしている時間や、眠りに落ちる少し前だったり、階段を上っているとき。自分は実は地球人ではないのかもしれない、とか、魔法が使えるかもしれない、明日の自分はネコかもしれない、とか。どこか哲学めいた答えのない疑問から、ほんとうは答えがわかっているはずのささいな事まで、いろいろ考えてしまうときというのは誰にでも一度はあるように思います。




「りんごかもしれない」(ヨシタケシンスケ,ブロンズ新社,2013)
  ある日学校から帰ってきたら、テーブルの上にりんごがおいてあった。……けれど、この「りんご」は本当に「りんご」なのか?りんごじゃないかもしれない。そう思った主人公はこのりんごかもしれないものについて考え始めます。




 他人が聞いたら笑い飛ばされてしまいそうな突飛でくだらない発想でも、疑い、考えるという行為は大切なことだなと思います。世の中は思い込みの間違いや「かもしれない」の可能性であふれています。この「かもしれない」という可能性はある意味無限大とも言えます。このりんごがどんな「かもしれない」を秘めているのかはぜひ本を読んで確かめてみてください。あるいは、自分で可能性を広げてみるのも楽しいかもしれません。


(東京学芸大学附属小金井中学校 司書 長友春陽)

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ブックトーク

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2017/11/14

模倣と創造;著作権について考えよう!

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 本校では、中3の音楽の授業で、音楽という切り口で知的財産権について考える機会を設けている。2時間続きの授業の前半は、人気の音楽CDの収益配分や、音楽に関わる著作権について考える時間とし、後半は図書館に用意した資料やインターネットも使い、今どんな問題があるのかを調べて、班で共有し、短いレポートを書くという授業を図書館で行っている。
 今年は、調べるために用意した資料のなかから、幾つかをピックアップし、紹介するという短いブックトークを行うことにした。


 今日はこれから、主に著作権について、現在どのような問題があるのかを調べてもらうために、様々な資料を用意しました。調べるにあたって、私からは特徴的な本をいくつか紹介したいと思います。

 著作権とは何か。とても簡単に言えば、「自分が作った著作物を勝手に使われない権利」です。ところがこの本、『すべてのJ-POPはパクリである』(マキタスポーツ著 扶桑社 2014)とタイトルにあります。みなさんもこの曲とあの曲似ているなぁ…と感じたことはありませんか?この本を書いたマキタスポーツさんは、作詞作曲モノマネ芸人です。モノマネには2通りあって、そのまま再現するモノマネと、この人ならきっとこうするだろうという創作モノマネですが、作詞作曲モノマネは、後者です。これをするには、人気のミュージシャンがどのように音楽を作っているかを理解しないとできません。というわけでいろいろな音楽を分析しているうちに、マキタさんは、このタイトルにたどりついたわけです。
 歌に限らず、何かを創作しようとしたときに、何もマネずに自分で考えたとしても、それまで自分が見てきたもの、聞いてきたものに当然影響されています。模倣から創造が生まれるとは、誰もが認めるところです。だからこそ、学びの場である学校での著作権の扱いは、特別なんですね。

 そもそも、著作権とは何かを知るためには、やさしくかつ丁寧に書かれた本を読むのが一番です。『小中学生のための初めて学ぶ著作権』(岡本薫著 朝日学生新聞社 2011)は、難しい漢字にはルビがふってあり、小学生にもわかる言葉で書かれています。書いたのは、元文部科学省に勤務されていた方です。かつては、一部の専門家がわかればいいと思われていた著作権ですが、スマホを持つ小学生も増えている今だからこそ、学校でしっかり学んでほしいと、表紙には「学習指導要領対応」という文字もあります。


 中・高生向けなら、岩波ジュニア新書『正しいコピペのすすめ;模倣、創造、著作権と私たち』(宮武久佳著 2017)はどうでしょう。著者の宮武さんは、元共同通信の記者で、現在は大学教授です。大教室の授業で学生に課題レポートを書かせると、必ず何人かが「コピペ」をして提出してくるそうです。その学問を専門にしている教授が見れがすぐにバレます。人としてどうかと思うし、課題をやる意義もない。でも、学生は、「みんなやってる…」という意識。ネットで調べてワープロやスマホで文章を書く時代だからこそ、著作権についての知識を持ち、正しいコピペをして、学びを深めてほしいという大学教授ならではの本です。目次をみるだけでもいろいろな気づきがあるでしょう。
05:24 | 学習の導入・発展

広報(お薦め本)

授業に役立つ本を紹介します!
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2024/01/11

夜の教室に火星をつくる

Tweet ThisSend to Facebook | by 中村(主担)
 今月は、文学作品を1冊ご紹介します。

 著者の伊予原さんは地球惑星科学を専攻し、大学にお勤めだった経験もある作家さんです。これまでにも『月まで三キロ』『八月の銀の雪』など数々の作品を、自然科学の世界を下地として静かな感動とともに描いています。近著には“行き詰まった人と科学との出会い”というテーマがあるそうで、今回ご紹介する本はまさにそんな一冊です。

 『宙(そら)わたる教室』伊与原新著 (文藝春秋) 2023年

 見過ごされたディスレクシア、貧しさゆえに諦めた自分の将来、戦後の集団就職、起立性調節障害・・・様々な理由で進学を断念した者たち。学校に通いたい、そんな切実な思いで定時制高校の門をくぐった生徒と、彼らを支える1人の教師の大きな挑戦が、実話をもとに描かれています。
 興味深いのは、定時制のさまざまな年代の生徒たちが科学部でおこなう実験です。火星の青い夕焼けやクレーターを、試行錯誤しながら、仲間たちと共に再現していく生徒たち。その姿はまっすぐで、まぶしくすらあります。学びを止めることは簡単だけれど、学校に通って勉強ができる日常が、実は当たり前なのではないということに改めて気付かされます。一度は諦めたからこそ、ここに描かれた科学部員たちには、学ぶことの尊さが誰よりもよく分かっているのでしょう。青空の見えない夜の高校。でもここには確かに高校生の青春があります。「あそこには、何だってある。その気になりさえすれば、何だってできる。」学ぶ気持ちがあれば、私たちは宇宙だってわたれる。そんなことを強く思える、素敵な小説です。
 
 (東京学芸大学附属竹早中学校 司書 中村誠子)
16:25
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レファレンス

レファレンス
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2024/01/11

鏡餅はいつ食べるもの?日本の冬の行事を知りたい

Tweet ThisSend to Facebook | by 富澤(主担)

3学期が始まって早々、「お正月はどうすごしたの?」という雑談のなかで、3年生の女の子に「鏡餅っていつ食べたらいいものですか?」と聞かれました。海外にいた期間が長かったので、日本で冬を過ごすことも、お正月を迎えることも初めてなのだそうです。「『鏡開き』って言って、食べる日があるのよね。確か、1月の15日ごろだったかな・・・」と、曖昧な知識で会話を繋ぎつつ、まずは総合百科事典ポプラディア 4/POPLAR ENCYCLOPEDIA/かか きそ』(ポプラ社、2021)を開きます。

”鏡開き”の項目では、「1月11日におこなうことが多いが、4日や7日、20日におこなう地域もある」(p.15)とありました。すぐ下の”鏡餅”の項目も読み上げて、「家代々の繁栄を願うダイダイ、腰が曲がるほどの長寿を願うイセエビ、「よろこぶ」に通じるコンブ・・・」(同上)のところで、司書が思わず「それぞれに意味があることは分かっていたけど、詳しくは知らなかったな。"代々"にかけて"ダイダイ"なんだね。"ダイダイ"であることに意味があるから、適当に"みかん"をのせちゃダメなんだ」と呟くと、面白がってくれた様子。いつ鏡開きをしようか、という計画も、日程が具体的になってきたようでした。ポプラディアの記述だけでも、知りたかったことはだいぶわかったようですが「日本の、こういう行事とか、風習については、まだ本があるんだよ、見る?」と誘うとのってきてくれたので、NDC:386の棚へ誘導しました。


21:24
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テーマ展示

テーマ展示
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2024/01/10

地図を楽しもう

Tweet ThisSend to Facebook | by 金澤(主担)
 本校では、「地形図のある学校図書館の増設プロジェクト」のモニタリング調査に参加し、地形図をお借りしています。多くの児童に見てもらえるようにメディアルームの廊下に地形図を掲示しました。
  昭和34年と平成15年の地図を昭和50年と令和元年の航空写真を掲示し、「世田谷小学校を探してみよう!」と呼び掛けています。長机の地図は、自由に開いてみられるようにしています。

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