授業と学校図書館

授業で役立つ活用事例を「先生のひとこと」として紹介します。
 

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2013/04/06

やってみました!小学校でリテラチャー・サークル

Tweet ThisSend to Facebook | by 村上
 おおさわ学園三鷹市立羽沢小学校では、昨年度学校司書と担任が、子どもたちの読む力を育てる手立てのひとつとして、リテラチャー・サークルに取り組みました。そこで、学校司書の金澤磨樹子さんに、授業の様子をレポートしていただきました。
 

.リテラチャー・サークルとは

 リテラチャー・サークルは、1990年代からアメリカで盛んになった読書指導法です。

3~5人のグループで同じ本を読んで話し合う活動です。自分の読みを仲間に伝え、友だちの読みを聞くことを繰り返すことによって自然に上手な読み方、伝え方ができるようになると考えられています。下記のような流れで行います。

   提示された本の中から、読みたい本を選ぶ。ただし、これまでに読んだことのない本。

   同じ本を選んだ者でグループになる。(3~5人)

   グループごとにその日の読む範囲を決める。

   決めた範囲を読むときは、グループ内でそれぞれの役割を決めて読む。必ず全員が違う役になる。

 ・思い出し屋・・・この本で読んだことと、他の事のつながりを発見する役目。

 ・質問屋・・・疑問に思ったこと、グル―プで話し合いたいような質問を作る役目。

 ・言葉屋・・・読んだ中で特別な言葉を見つける役目。

 ・段落屋・・・音読したい段落や話し合いたい段落を選ぶ役目。

 ・イラスト屋・・・自分の好きなことや場面などを絵にする役目。

 *役割ごとのワークシートを用意し、それに書き込みながら読み進められるようにする。

   役割に基づいて読んだことをグループ内で話し合う。

   ③~⑤を何回か繰り返して一冊の本を読み切る。毎回、役割はかえる。

⑦ グループで話し合ったことをクラスに紹介する。

.羽沢小でリテラチャー・サークルをはじめた理由

 高学年の読書する姿を見ていて、読む力はあるのに簡単で楽に読める本にしか手を出さない子、本は借りていくけれども読んでいない子が多く見られることが気になっていました。高学年の読書をもっと豊かなものにするために何かできないかと考えていました。そんな時、新潟大学教育学准教授の足立幸子先生のお話をお聞きする機会を得、早々、リテラチャー・サークルを実践してみることにしました。

.リテラチャー・サークルの計画

 ①実践学年  

4年生(23名×2クラス)&5年生(38名 1クラス)

 ②課題本の準備  (リテラチャー・サークルブックリスト.xls

4年生・・・12タイトル×4冊  5年生・・・10タイトル×4冊

 ③リテラチャー・サークル1時間目  

   担任がリテラチャー・サークルのやり方を説明する。司書は、課題本の簡単な紹介をする。第3希望まで書いてもらいグループわけをする。
 

        ←      ( 写真 1時間目の板書)

 

 


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