その1 まずは百科事典と図鑑
50音順で引ける百科事典最新版は必須です。図鑑はよく見るのでボロボロなら買い換えましょう。 たとえば、
その2 定評のある絵本・読み聞かせに向く本
『絵本の庭へ―児童図書館 基本蔵書目録1.』 東京子ども図書館 2012
この中の1冊を参照して、学校で買ってないものがあったら追加しましょう。
その3 教科書・学校の教育課程をチェック
まず、国語教科書と指導書にあげられている本をチェックしましょう。
平成23年度版の教科書には本がたくさん紹介されています。
教科書会社のホームページにはリストになっている場合もあります。 (社名50音順で3社を例にあげると)
他の教科の教科書も本の紹介を意識し始めているので、チェックです。
附属小金井小の1・2年生は栽培や工作関係をよく借りていきます。2学期に秋祭りもありますからね。
自分の学校の1年間の活動やカリキュラムをみて 考えてみましょう。
そのうえで、公共図書館にいってそこの蔵書から選ぶといいです。
わからないことがあったら、その図書館の司書に相談してみてください。
東京書籍には次のような小学校版指導書が出ていて注目されます。
『新しい国語教師用指導書読書指導の手引き』 ISBN 9784487202881 2500円
これは指導書ですので学校でしか かえません。ブックリストも 図書館活動も しっかりまとまっています。
その4 新刊をチェック 書店をチェック
児童書専門店の新刊情報は貴重です。
私が登録しているのは銀座の教文館・ナルニア国のメールマガジンです。過去のメルマガも読めます。
これで昨年の新刊でこれはほしかったと思うものが入っていなかったら、入れましょう。
児童書専門店といえば、こんな老舗が情報発信しています
『中学生はこれを読め』 『高校生はこれを読め』 は 本になって出版されていますね。
その5 地元の公共図書館を頼ろう!
現物を見るのが一番です。展示会は新刊を見るのにはいいですが、
既刊は地元の児童書がそろっている公共図書館に行って、選書するのがなによりです。
学校にあったらいいなという本を、教員皆さんで公共図書館に行って抜き、ブックリストをつくったという新設校の校長先生がいらっしゃいました。
すでに所蔵しているもの、全体のバランスも調整が必要ですが、時間が迫っていて専門職がいない時には、かなり有効な方法です。
「こんな本ありませんか? こんな本を探しています。」と、
学校の教職員がいつでも気軽に公共図書館を頼れるようになるといいなぁと思います。
島根県立図書館では、「学校図書館活用教育図書」という学習で必要な本を各市町村に配布し、
県立図書館の1階にも展示してあります。
上記に紹介されたナショナルジオグラフィックの地理シリーズは、いまひとつ私の周りの社会科の教員には人気がないのですが、社会科ならば以下の本も参考にしてください。
その6 こんなブックリストも!
『先生と司書が選んだ調べるための本 小学校社会科活用できる学校図書館コレクション』少年写真新聞社 2008年 これも改訂が待たれますね。がんばります。
定評のある『私たちの選んだ子どもの本』(東京子ども図書館)が 2012年2月に改訂新版を出しています。
『からだといのちに出会うブックガイド』 読書工房 2008年 (種村エイ子先生の解題つき)
その後…本サイトのブックリストがお役立ち!
1日経って、300冊はまとめましたと連絡がありました。素早い。
聞けば、本サイトの「ブックリスト」から、気になるキーワードのリストから、
いくつかはそのまま採用して、所蔵をチェックしたとのこと!
なるほど、エクセルの生データの甲斐があったというものです。
年に1回、まとめ発注してしまうようですが、
本当は、折々に買うのがいいですね、せめて年に3~4回。2学期にも2回くらい買いたいものです。
シリーズ本の最新刊は来年まで買えないことになってしまいます。
専門職が学校にいないと大変ですが。
(東京学芸大学附属小金井小学校司書 中山美由紀)
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