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書籍情報
伝統産業産地の行方

著書名:伝統産業産地の行方 ―伝統的工芸品の現在と未来―
著者:上野 和彦・(財)政策科学研究所
発行:東京学芸大学出版会
2008年4月15日 第1版第1刷発行
ISBN:978-4-901665-09-4
価格:2,205円(税込)

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 本書は東京学芸大学で経済地理学などを研究されている上野和彦教授が中心になって編集した伝統産業に関する本です。大島紬,宮古上布,久留米絣,小千谷縮,博多織,東京手描友禅,萩焼,山形鋳物,高岡銅器,白根仏壇・川辺仏壇等が取り上げられています。たとえば仏壇産業が苦戦している一つの原因が中国等からの仏壇輸入にあるということはご存じでしょうか。2006年には30万本以上の仏壇が輸入されているといいます。こうした事態に対して,江戸時代から仏壇を作ってきた産地では様々な対応策を打ち出しています。このような伝統産業産地の多様な現状,課題,対応をまとめた本です。

内容構成

はしがき

第1章 伝統産業産地の本質

 第1節 伝統産業産地のコア
 第2節 伝統産業産地の諸類型

第2章 伝統産業産地の構造

 第1節 西陣織産地の構造
 第2節 大島紬産地の構造と相克

第3章 伝統を模索する産地

 第1節 宮古上布の伝統性と産地振興
 第2節 萩焼にみる伝統性
 第3節 久留米絣産地の伝統性と産地の存続
 第4節 学習する産地へ転換する博多織

第4章 伝統産業産地の縮小と変容

 第1節 新潟・白根仏壇産地の縮小
 第2節 産地崩壊の危機にある村山大島紬産地

第5章 伝統産業産地の多様な挑戦

 第1節 流通再編に挑戦する小千谷縮・紬産地
 第2節 多面的な挑戦をみせる山形鋳物産地
 第3節 高岡銅器産地の変化と新たな挑戦

第6章 国際分業化する伝統産業産地

 第1節 京鹿の子絞産地の生産技術と存立構造
 第2節 国際分業と製品転換を図る

第7章 伝統産業産地の存続機構

 第1節 川辺仏壇にみる伝統作業産地の存続形態
 第2節 東京手描友禅産地とその持続性

第8章 伝統産業産地製作のあり方

 第1節 伝統産業産地が抱える課題と対応方向
 第2節 伝統産業産地政策の今後

あとがき

連絡先

東京学芸大学出版会

184-8501
東京都小金井市貫井北町4-1-1
東京学芸大学構内
TEL:042-329-7797
FAX:042-329-7798
MAil:upress@u-gakugei.ac.jp

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