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2.幼保一体化における連携の成果

(1)全体に共通する成果

各ヒアリング先が挙げる共通する成果として、大きく次の三点が挙げられました。
第一に、人数が増えることで子どもの人間関係や経験できることが広がるということが挙げられました。子どもが幼保間を行き来しやすい環境が整えられたことで、日常の中でも人間関係が広がりやすくなったようです。
第二に、幼保の教職員が刺激し合うことで、保育内容のとらえ方や考え方が多角的となり、教職員の質の向上につながることが挙げられました。特に、幼稚園の持つ教育的な視点と、保育園の持つ養護の視点を互いに学び合う機会となっていました。
第三に、園で使用できる遊具や設備が増え、保育の環境が充実することが挙げられました。一体化によって園の面積が拡大したり、それぞれの園がもともと独自に持っていた遊具や設備を共有したりできるようになったことで、活動の幅も広がりました。
多くの園が幼保一体化によって、以上のような成果を挙げていました。幼保が一体化することによって幼児の仲間関係が広がり、より大きな集団を経験できることは、将来的に小学校との接続の面でも幼児にとってプラスになると考えられます。
 

(2)個別に挙げられた成果

各園が個別に挙げた成果としては、給食指導、就学準備、子育て支援、園籍の移行に関するものが挙げられました。

1)給食指導
一体化によって幼稚園児も給食指導を受けられるようになり、子どもにとっての経験の幅が広がるということが挙げられました。これまで保育園のみに在籍していた栄養士の指導を幼稚園児も受けることが可能となり、より専門的な食育の指導が提供できるようになりました。また、一体化に伴い幼稚園でも新たに給食の提供を開始した園では、給食が提供できるようになったことで、小学校へ進学した際に給食でつまずくことがなくなったという声もありました。

2)就学準備
保護者同士の人間関係が広がり、小学校就学時の不安が軽減されるという成果を挙げた園もありました。これまでは別々の幼稚園、保育園に通っている子どもたちや保護者は小学校ではじめて出会っていましたが、一体化によって同じ地域の小学校へ進学する保護者同士が、進学前の早い段階から交流を持つことができるようになりました。

3)子育て支援
認定こども園化したことで、子育て支援の体制が充実すると回答した園もありました。園の教職員数が増え、幼保双方の立場からの支援ができるようになったようです。一体化により教職員が増えたことで、保育がより手厚くなったという意見もありました。

4)園籍の移行
一体化施設の中で幼稚園、保育園間の子どもの所属変更の手続きが可能な園では、保護者の就労形態の変更に合わせて負担の少ない形で所属の移行ができるようになった点が大きな成果であるといえます。従来であれば、これまで就労していた認可保育園児の保護者が退職した場合、そのまま同じ保育園にいることは難しかったのですが、幼保間の籍の変更が可能な施設では、子どもの環境を変えることなく、手続きをすることでこれまでと同じ園に通い続けることができるようになりました。

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