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2.東京都公立幼稚園

(1)概要

調査対象:東京都公立幼稚園 (配布188園 回収115園 回収率61.2%)
調査期間:2014年10-11月
調査方法:質問紙調査…東京都公立幼稚園各園に1部ずつ郵送にて配布・回収
調査内容:①回答者属性,②園について,③預かり保育について,④幼保連携について,⑤幼保一体化について

 

(2)まとめ

①東京都公立幼稚園における預かり保育の現状
 東京都公立幼稚園に預かり保育の実施状況について尋ねたところ、実施している園(54園)と実施していない園(59園)がほぼ半数でした。実施している園で、ほぼ毎日実施している園は31園であり、全体の3割弱でした。ほぼ毎日実施している園は、預かり保育を担当する担当者がおり、月1〜3日実施している園は教育時間を担当している職員が預かり保育の時間中も担当している園がほとんどであることもわかりました。
 預かり保育の今後の方向性については、取り組むと回答した園(38園)が多いですが、わからないと回答した園(34園)も多かったです。取り組む園、取り組まない園、わからない園どれにおいても、理由として「行政の方針」と回答している園が多く、預かり保育の実施は行政の影響を大きく受けていると考えられます。

②東京都公立幼稚園における保育園との連携について
 東京都の公立幼稚園に保育園との連携があるかどうか尋ねたところ、連携があると回答した園が多い結果となりました(90園)。
連携の理由としては、行政が力を入れていること、小学校への円滑な接続のため、同じ年齢・同じ地域に住んでいる子ども同士の交流に意義があること、幼保の職員の相互理解や保育の質の向上のためなどの理由が多かったです。
連携をしている園にどのような連携をしているか尋ねたところ、最も多かったのは「日常的な子ども同士の交流」であり、60園(実施園の66.7%)で実施されていました。続いて「園で所有する施設や用具の利用」(45園)、「合同研修会への参加」(36園)、「幼保の保育者同士の交流」(35園)でした。日常的な子ども同士の交流は、主に5歳児を対象に行われていることも明らかとなりました。これは小学校への円滑な接続を意識しているためであると考えられます。
 どのような連携が必要と感じるかについては「合同研修への参加」「幼保の保育者同士の交流」をより必要と感じており、幼保の保育者同士の関わり合いや学び合いを必要としていることが分かりました。

③東京都公立幼稚園の幼保一体化への意識について
 一体化についてはしたくないと考えている園が最も多い結果となりました(43園)。「一体化したい」「既に検討している」「検討していきたい」と回答している、一体化について前向きの園は行政の方針を除くと、「保育・教育内容の充実」「地域社会の要請が強い」といった理由がやや多く挙げられていました。「したくない」「わからない」と回答している園は、「今のままで十分」と考えている園が多いこともわかりました。また、「保育・教育内容の充実」と回答している園もあり、一体化しない方が保育や教育が充実すると考えていると推測します。したくない園では、保育者や子どもへの負担、カリキュラム編成の難しさなども理由となっていました。

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