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1.保育教諭養成めぐる研究の動向

 保育学会主催の保育フォーラムでは保育者養成の課題が検討され、保育教諭養成のために、保護者のニーズを理解し(鈴木,2014)、保護者が保育に参画する機会を作るような支援(中山,2014)ができる力量の形成が、今後ますます必要とされることが述べられています。
実習生と保護者とのかかわりがどの程度持たれているのかについて実態を調べた研究では、登降園時のあいさつが、ほとんどの学生が経験する保護者とのコミュニケーションであり、それ以上の話を保護者とした学生はほとんどいないことが指摘されています(石田・田中,2011)。実習を通して保護者支援の実際に実習生自ら関わることはなく、保護者支援について具体的なイメージを持つ機会がほとんどありません(五十嵐,2013)。
 また、保育教諭には、当然乳児保育についての理解も求められます。中国地方のある市の保育士を対象とした調査では、初任保育者の配属クラスは、乳児クラスが7割、複数担任が9割と言う現状にもかかわらず、0から1歳の乳児に触れた経験がないという養成校の学生が80%以上いたことが報告されています(三好・石橋,2006)。学生の乳児保育についてのイメージは「かわいそう」と言う声が多いことも指摘されています(萩尾,2010)。
 これらの研究からは、保育教諭に対応した専門性を有した保育者を養成するために、保護者支援と乳児保育への理解を深めることが必要と考えられます。
 そこで本稿では、本学の保育教諭を想定した保育者養成において、低年齢児の子どもに関わり、保護者と対話する学生の実習経験に関する基礎的なデータを収集し、その成果と課題を検討することを目的としています。

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