カリキュラム

カリキュラム

本学では,「教養科目(深い教養を身に付ける)」,「教育創成科目(多様な学問を学ぶ)」,「教育基礎科目(教育について学ぶ)」,「専攻科目(専門分野について学ぶ)」,「自由選択(学びの視野を広げる)」という科目群を通して広く学んでいきます。このうち,特に「教育基礎科目」と「専攻科目」において,幼児教育について専門的に学んでいきます。幼稚園教諭一種免許状の取得に必要な授業科目を中心に、保育士資格取得にも対応した科目構成となっています。

1年次

保育に関する基礎的知識を学ぶとともに,実技や演習,体験的な活動を通して技能を身につけます。分からないことや不安なことがあれば友達や先輩に気軽に声をかけてみましょう。幼児教育の学生は先輩たちもみんな気がおけない仲間です。入学当初より,学内にある附属幼稚園での環境整備にも行きます。もちろん空き時間に保育を見に行くことも可能です。

2年次

幼稚園教員や小学校教員の免許,保育士資格など複数の免許等を取得しようとすると目の前の授業の準備や課題をこなすのに精一杯になったり,種々の実習も入ってきたりして,とても忙しくなります。将来を模索し始める時期です。

3年次

乳幼児期の発達や保育等に関わる様々な内容の中から,自らテーマを決め,研究に取り組みます。秋には教育実習です。入学当初から附属幼稚園で出会い,かかわってきた幼児たちの学生先生として,3週間の教育実習を行います。専門職としての教育職のあり方を全身で感じ、自己の将来を具体的に思い描くようになるでしょう。

4年次

協力園(都内区立幼稚園)での3週間の教育実習を秋に行います。また,卒業論文や教員採用試験・保育士採用試験・就職試験などもあり,最高学年はあっという間かもしれません。

学年 1 2
学期 I II III IV
教育基礎
科目
  • 幼児理解の理論と方法
専攻科目
(必修)
  • 幼児教育学
  • 幼児教育コース
    入門セミナー
  • 乳幼児心理学
  • 乳児保育Ⅰ
  • 保育内容「環境」
  • 幼児と健康
  • 幼児と言葉
  • 保育内容「健康」
  • 保育内容「言葉」
  • 幼児と人間関係
  • 幼児と環境
  • 保育原理
  • 保育内容総論
  • 保育内容
    「人間関係」
  • 幼児と表現A
  • 幼児と表現B
専攻科目
(選択)
  • 音楽表現
  • 造形表現
  • 基礎音楽Ⅰ
  • 社会福祉原論
  • 発達心理学
  • 子ども家庭支援論
  • 基礎音楽Ⅱ
  • 乳児保育Ⅱ
  • 社会的養護Ⅰ
  • 小児栄養演習
  • 子どもの健康と安全
  • 障害児保育
  • 社会的養護Ⅱ
  • 児童福祉論
  • 幼児音楽演習
  • 幼児心理学演習
実習
  • 授業観察演習
  • 保育実習指導Ⅰ
  • 保育実習ⅠA
コース行事
  • 教員との顔合わせ
  • 新入生歓迎会
学年 3 4
学期 V VI VII VIII
教育基礎
科目
  • 保育・幼児教育課程総論
  • 保育・教職実践演習(幼稚園)
専攻科目
(必修)
  • 保育内容「表現A」
  • 保育内容「表現B」
  • 保育者論
  • 子ども家庭支援の心理学
  • 幼児の健康指導研究
専攻科目
(選択)
  • 幼児体育特講
  • 幼児教育演習AⅠ
  • 幼児教育特論
  • 幼児教育演習AⅡ
  • 保育臨床相談
  • 幼児教育演習BⅠ
  • 幼児教育演習BⅡ
実習
  • 事前・事後指導(幼)
  • 教育実地研究Ⅰ(附属幼稚園での実習)
  • 保育実習ⅠB
  • 保育実習指導Ⅱ
  • 保育実習Ⅱ
  • 教育実地研究Ⅱ(公立幼稚園等での実習)
コース行事
  • 卒業論文構想発表会
  • 卒業論文発表会
  • 卒業生送別会

 

教育実習・保育実習

幼稚園教諭免許状を取得するためには,幼稚園での実習が必要であり,本学では「教育実地研究」と呼ばれます。教育実地研究Ⅰは3年生秋に附属幼稚園で行います。自ら立てた計画に基づいて保育を実施し,学生同士,互いの保育を見て学び合う機会です。教育実地研究Ⅱは4年生秋,都内公立園で行います。学びをより深めるための選択科目として用意されています。
また保育士資格のための実習では,2年生から4年生にかけて保育所だけではなく,児童養護施設や障害者支援施設などにも行きます。

 

卒業研究

4年生になるとこれまでの自分の問題関心をもとにテーマを設定し,調査・研究をおこないます。3年生より関心あるテーマを探求し,指導教員からの指導を受けながら4年生には卒業論文としてまとめていきます。

令和4年度 題目(一部)

  • ファンタジー遊びを保育に取り入れることの意義の検討
  • 見立て遊びを通した幼児の色との関わり―年齢別に比較して―
  • 子どもの「安全についての構え」を育む保育者の援助―物的環境と人的環境に着目して―
  • 保育ドキュメンテーションが保護者の保育理解に及ぼす効果―A保育園の運動会の取り組みを通して―
  • 保育園の 2 歳児クラスの集団に対する読み聞かせにおける保育者の思考と行動
  • 子どもの歌の変化―『おかあさんといっしょ』の月の歌に着目して―
  • サードプレイスを利用する母親の息抜き―コミュニティスペースT を事例として―
  • 幼児の自己調整機能の発達―日常場面における幼児同士の関わりから―