幼稚園メンタリング・プロジェクトでは、関東の公私立幼稚園及び全国の国立幼稚園で行われている実践研究に関する資料を収集し、データベース化することを予定しております。

平成13年に組織された文部科学省の「幼稚園教員の資質向上に関する調査研究協力者会議」（無藤隆代表）では、幼稚園教員の養成、採用、研修段階における成長を支える意義や方策について提言が行われました。その会議では、現職教員の自ら学ぶ意欲やより一層高い力量を形成するために、質の高い研修はもとより、各園で行われる実践研究の充実が重要であることが議論されました。現場においては、これまでも子どもの育ちの実態や保育の現実的課題を反映した研究が行われてきました。しかし、その成果が蓄積され、多くの人が参照し、その研究を発展させるという研究の蓄積、参照および検索システムの構築については課題が残されており、優れた実践研究が人々の目に触れることもなく埋もれてしまうことも多いと思われます。本プロジェクトにより、研究成果がデータベースとして蓄積され、必要に応じて検索できたならば、教員はそれらの内容を踏まえた上で各園の子どもや保育の実状に基づいて研究を発展させることができると考えております。
なお、インターネット上においては、研究資料の概要部分を検索可能とする予定です。

幼稚園メンタリング・プロジェクトデータベース（試行的に公開中）