学長ご挨拶
皆様方にはいつも本学をご支援いただきましてまことにありがとうございます。
さて、本学は2023年(令和5年)で創基150年を迎えます。「創基」という耳慣れない言葉を用いておりますのは、大学ではなかった時代も含めて自らのルーツを考えているからです。本学は、第2次世界大戦後の学制改革により新制大学として1949年(昭和24年)に設置されましたが、戦前は教員養成は大学ではなく、師範学校で行われていましたので、大学に遡る師範学校の時代も含めて、そのルーツをたどり、1873年(明治6年)の東京府小学教則講習所の設立を本学の始原と考えております。師範学校時代から今に至るまで、本学は「有為な教育者」を陸続と、世に送り出してきたと自負しております。この「有為な教育者」の養成とは、本学の使命とするところです。
この創基150年と時を同じくして、本学は、文部科学大臣より教員養成フラッグシップ大学の指定を受けることができました。これは、「令和の日本型学校教育」を担う教師の育成を先導し、教員養成の在り方自体を変革していくための牽引役としての役割を果たすと期待される大学が指定されるものです。本学の伝統を踏まえ、蓄積を生かしながら、教員養成フラッグシップ大学としての役割を果たしていく所存です。
創基150年をひとつの節目としながら、本学は、教員養成フラッグシップ大学としての役割を含め、本学の使命たる「有為な教育者」養成を忠実に果たしていこうと思っております。皆様方には、本学への引き続きのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。
東京学芸大学長 國分 充
東京学芸大学創基150周年記念事業のご案内
1)「東京学芸大学創基150周年記念基金」の創設
本学では、2023年(令和5年)の創基150周年にあたり、大学・附属学校園の学生・生徒・児童の教育活動支援並びに各キャンパスの施設等の整備に資する「東京学芸大学創基150周年記念基金」を創設しました。この記念すべき年に、本学が新たな発展の道を切り拓き、よりいっそうの教育研究活動を展開できるように、本基金を活用して参ります。皆様方におかれましては、ぜひともその趣旨をご理解いただき、御協力をお願い申しあげます。
募集要項
■名 称:「東京学芸大学創基150周年記念基金」
■募集期間:2022年(令和4年)6月~2024年(令和6年)3月31日まで
■実施事業:
- キャンパスの施設整備及び充実:本学の施設及びキャンパス内を整備し、教育研究活動に快適な環境に近づけるよう使わせていただきます。
- 桜の再生:老木化等により安全対策上、伐採せざるを得なかったキャンパス内の桜を再び植樹し、桜が咲き誇る風景を復活させます(現在大学で進めている「高木再生プロジェクト」への予算に充てさせていただきます)。
「学芸大学の桜」:寄稿 真山茂樹 名誉教授
在りし日の本部棟前の満開の桜 - 教育活動支援事業:学生・生徒・児童の教育活動支援に使わせていただきます。
■ご寄付の申し込み:こちらをご覧ください
※ご寄付の方法:こちらをご覧ください
※ご寄付の特典・税制上の優遇措置:こちらをご確認ください
2)『東京学芸大学150年の歩み(仮)』の編纂・発行並びに150年の資料の収集とそのデジタル化による公開
本学では、創基150年を機に、本学の教育活動に資する『東京学芸大学150年の歩み(仮)』の発行準備を進めています。本冊子は、学生自身が本学の歴史を理解し、自らの研究・学修の意味を再確認できるような内容となります。発行は、2023年(令和5年)3月を予定しています。
また、これに併せて、戦前の師範学校に遡る150年の資料を収集し、これをデジタル化して公開します。
3)創基150周年記念式典の開催
2023年(令和5年)秋に創基150周年の記念式典を開催します。詳細は、確定次第、ご案内します。
4)【学内関係者へ】創基150周年記念事業への参加について
本学教職員及び学生が、本事業にご協力をお申し出頂ける場合は、こちらをご覧ください。
東京学芸大学創基150周年記念事業実施委員会