星野 良輔

Hoshino Ryousuke

彫刻研究室

「見てよかった」と思ってくれるような作品をつくりたい

作品は一貫して木のあったかさとか造形の柔らかさっていうのをテーマに、あと僕らしい表情ですね。星野良輔らしい顔つき肉付き。とにかく作品の雰囲気を大切にしてます。

木のよさ持ち味をうまい具合に引き出しつつ、自分のやりたいことをやって、いい彫刻をつくろうと思ってます。そして見てくれた人が見てよかったと思ってくれるような作品を作りたいです。

 

今回の作品は、木のちょっと新しい試みをしようとおもって、今まではあったかさをを大事にしてきたけど、今回は木の色にこだわっていこうかなと。実を言うとこれ「登竜門」っていうテーマにしてて、鯉が試練の滝を登って龍になってく・・・一応それをイメージして作ってます。メタモルフォーゼじゃないんだけど、そういう変化をつけたくて色を考えてる。もう一個いまから鯉をつくるんだけどそれをヒノキで作る予定で、それが龍になるにつれてケヤキの赤い色が変わっていく・・・鯉から龍への変化の流れをイメージしています。

 

まあ最初は「龍を作りたい!」という衝動から始まって、そこからテーマを決めていったかんじかな。

 

 

 

 

木彫との出会い

かれこれ木を彫り始めて7年になるかな。

から高校の美術科はいって彫刻やりたいなって思って、先生から木をすすめられてやり始めたのが始め。石も粘土もやったけど、木がやっぱいいなってなってね。

 

大学も、本当は美大に行きたかったけど、いろいろあってどうしても私立はお金が足りなくて。

でも東京で彫刻したいって強く思ってて、探したらちょうど国立の学芸大学をみつけて、彫刻もできそうだし、しかも教員免許も取れるってきいてここに決めたんだよね。

美大もいいだろうけど、全然場所なんて関係ないからね。自分でやんないとしょうがないし。

どこだろうが、大事なのは自分のやる気と気持ち次第じゃないかな。

俺はもう一年で300日は木彫室にいるからね。

 

 

 

 

楽しむ気持ちと執念

木を彫るのは楽しいけど、辛い時間の方が長い。やっぱり楽しいだけじゃ割り切れない所はあるね。

重いし時間かかるしお金になんないし、すごい大変なの。体も心もすりへるしさぁ・・・

作ってるとずっと孤独だし。300日ここにいるってことはずっと誰とも話してないってことだからね。金もどんどん無くなってくし時間も消えるし。作ってるかバイトしてるかしかしてないから。

 

東京には木彫で勝負するためだけに来てるからね。遊んでもないし。

もう彫刻のためだけに生きてるからね。ずっと。

 

そこまでやらないと誰も感動してくれないんだよね。

こんな俺でも、俺の作品を買ってくれる人はいるし、期待してくれてる人がいるからそれに応えたい。

 

とにかく楽しむ気持ちと執念です。僕がこの彫刻に立っているのは。

 

 

 

卒展に来てくれる方に向けて

実物を見て見ておもしろかった、よかったと思ってくれれば嬉しいです。

ぜひ楽しんでください!

 

 

プロフィール

星野良輔(ほしのりょうすけ)

1993年 宮城県仙台市出身

 

【展示】

2012年 有志展(デザインフェスタギャラリー  原宿)

2013年 五人展(キチジョウジギャラリー  吉祥寺)

2014年 Act Art Com Fresh(アートコンプレクッスセンター  新宿)

     第21回木彫フォークアートおおや(養父市おおやホール  兵庫)

     アニマルアートコラボ展vol.6(横浜市立金沢動物園)

 

【常設展】

横浜市立金沢動物園(2014・11〜)

【入選】
第22回 木彫フォークアートおおや

 

 

 

 

 

「月下の番人」クス

第22回木彫フォークアートおおや入選作品

「連」クス

アニマルアートコラボ展vol.6出展作品

※現在、横浜市金沢動物園で常設展示中