sankakupenguin_icon_small_r.png
東京学芸大学 男女共同参画推進本部
Office of Promoting Gender Equality at Tokyo Gakugei Univ.

ニュース&イベント

「教職員交流会」を開催しました。

【掲載日】2015.12.15

2015年10月28日(水)に本年度第2回目の教職員交流会を開催しました。
 本交流会は教員・職員・学生の皆さんが子育て・介護・生活多様性・キャリア形成などについて気軽に交流や情報交換を行える場所を提供することを目的に、企画しています。
 今回は、教育心理学講座の松田修先生に「認知症をめぐる最近の話題」というテーマでご講演いただき、認知症の概念や定義、「もの忘れ」と「認知症」の違い、認知症のご本人を支えるにはどうしたらよいか、認知症は予防できるか、についてパワーポイントを使って丁寧に説明していただきました。
 認知症には様々なタイプがあることや、中核症状である認知機能の低下によって時間や人とのつながりがわからなくなってしまい、その結果、ご本人は大きな不安や混乱を経験していること、そして、こうした気持ちを和らげるためには能力に応じた対応の工夫が必要だと、具体的な事例をもとにお話しいただきました。
 また、認知症とは今までできたことができなくなることであり、認知症の方の苦悩や葛藤、不安を理解し、どのような支援があれば安心して暮らせるようになるかを考えることが大切であると教えていただきました。
 認知症の予防については、現時点ではすべての認知症を完全に予防する方法は見つかっていないことや、認知症の中には症状が出現するよりも前から潜在的に始まっているものがあり、その状態の発見や発症を遅らせるための研究が行われていることが紹介されました。そして、発症を遅らせるためには、野菜、果物、魚、海藻を多く取り入れた食事や適度な有酸素運動、知的活動の維持を行い、心も身体も健康に生きることが大事とのことです。
 昼休みという短い時間でしたが、認知症予防や認知症の方への接し方について理解を深めることができた大変有意義な会となりました。
男女共同参画本部ではこれからも皆様の声に応えて交流会を開催して行きます。
ご意見・ご要望は男女共同参画支援室(shien1アットu-gakugei.ac.jp)(アットを“@”に置き換えて下さい)までお寄せください。


教職員交流会