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人と文化 修学旅行

3泊4日の人と文化修学旅行に行ってきました。

天気にも恵まれ無事に修学旅行に行ってまいりました。その報告として、生徒目線でお伝えするのが一番かと考え、生徒たちの毎日の記録と短歌を紹介します。

1日目
 今日は奈良に初めて上陸しました! 私は、いつもは進んで仏像を見に行ったり、お寺に行ったりはしないので、貴重なお話や体験ができて良かったです。私が一番印象に残ったのは、大根田先生がライトを下から当てて、仏様の目が開いていることが分かったことです。たくさんの発見ができて良かったです。
 仏像と 心と体を合わせつつ 年の重なり 感じけるかな
 
今日は室生寺と聖林寺を訪れて、最初に行った場所だからかも知れませんが、室生寺がすごく印象に残っています。なぜ山奥にお寺を建てたのか、という課題で私は、やはり修行だから人が余り居ないような場所でないと修行だけに集中できないからだと思いました。でもクラスの他の人の意見で、自然に触れた考えもあって、行ってみないと感じられないものがあるということが分かりました。
 奈良の地の豊かな自然 かおる風 昔の人の心で感じる
 
 今日は、室生寺と聖林寺に行った。たった二つしか行くことはできなかったが、二つの国宝の十一面観音像を見ることができた。同じ名前なのに表情は全て違っていて、見ていて飽きませんでした。また、五重塔はきれいな赤で、周りの緑の森があるからこそ目立つのだと思いました。次に見る十一面観音像にも注意してみる。
 紅き五重 しゃくなげと共に森の中 宝石のように赤く輝く
 
2日目
 今日は班行動が2回ありました。飛鳥巡りでは、最初に藤原京に行きました。本物ではないですが、柱の場所を知ることで、どこに朱雀大路があったか、どこに門があったかを少し想像できて嬉しかったです! ミニチュア藤原京見たかったです……。ほかにも、香具山や飛鳥川、雷丘など、和歌の世界でも詠まれているところを感じることができ、すごく嬉しかったです。どうして「春過ぎて~」が百人一首と万葉集とで違うのかな~と思っていたので、知ることができてよかったです。
 草原の 柱のうちから見渡して 千年前のみやこを感じ 
 
 今日の斑鳩巡りで感動したことは主に二つあります。一つ目は私が一番メインで研究していた法隆寺の五重塔にやっと会うことができ、一見思っていたより小さかったですが、目を凝らすと一本一本の木々が「二度目の生」として与えられた場所で静かに、あたたかく、まろやかで、しかし力強くて、いつまで見ていても飽きませんでした。二つ目は法輪寺の十一面観音像の暴悪大笑面の顔です。
 眉を上げ 鼻ふくらまし 口を開けて 私を見下ろす 暴悪大笑面
 
 社会の授業で京都駅付近の周辺の景観の配慮について学びましたが、上空からの写真では当然のもののように見えました。しかし、実際に見ると、近代的な施設でも周りになじんでいて、看板を見るまで全く気づきませんでした。街を見てこういう工夫を探すのはとても面白く興味深かったです。
 街並みが昔と変わらぬ飛鳥の地 小さな工夫が空気を変える
 
 今日はたくさんの仏様と目を合わせることを心がけた。横や後ろから見ても貴重なことが見つかるのはもちろんだけど、造った人「仕掛け手」は、目を合わせたときに私たちが別世界にいるような感じ方ができるようにと造っているはずだと思い、昨日大根田先生が仰っていたように「仕掛け手」を意識してみた。仏によって、目を合わせたときに語ってくることが違うな、というのが印象的だった。
 明日香風 深く息吸い歌歌う 鼻くすぐるは 煙の香り
 
3日目
 一カ所でたくさんの建物を見ることができた。今回は建物全体像と比率だけでなく建物の天井も観察してみた。天井の違いが一番分かるところが、薬師寺であった。薬師寺は境内にある建物ごとだけでなく、一つの建物だけにでも違いを見つけることができ、とても面白かった。大講堂の天井は高いところがカラフルであった。
 歴史の手 時に人の手 古建築 だから残せる 昔の形
 
 (1日目の短歌)
 見て感じ 思いを読み取る 仏たち メモ帳どんどん減ってく 旅行
 おそらく一番大変で忙しく大切な日でした。昨日よりたくさん歩きました。メモ帳は新品からボロボロになってきました。今日は思い出に残る一日だと思います。事後学習が大変だと思いますが、明日も頑張ってドMになろう!
 仏を見 人との関わり感じ取る 分かるだけ見る 見て分かりたい
 
 
 3日目は、初日みたいな快晴の天気で、午後の奈良公園巡りは特に大変でした。今日の奈良公園巡りで特に東大寺(600円かかった)の金堂の盧舎那大仏が印象に残りました。金堂に入って帽子を取って、前を見た瞬間、顔(大仏の)が視界に入らなかったほど、大きかったです。今まで教科書など、写真でしか見たことがないものを実際に本物を見て、本当に本当に驚きながらも感動しました。
 いつまでも続くこの道 修行の道 煩悩捨てて 新たな道へ
 
4日目
 今日は人生で初めての“精進料理”を食べた。説明のとおり、冷たく、味付けが薄く、正直あまり美味しくはなかった。だが、昔から精進料理は好んで食べられていたのではなく、それも一種の修行とし、姿勢や全て食べるということに重きを置いていたということもわかり、奥が深いなと思った。
 精進を目指して食べたこの料理 味より姿勢を気にする修行
 
 今日、浄瑠璃寺で三重塔を見ました。これは国宝として一番小さい塔ということがわかりました。また、連子窓は外から中は見えないが、中には光が差し込むような仕組みになっていることが分かりました。この利点として、①光が入る ②風通しが良い ③防犯ができる、の三つがあることを知り、連子窓の利点はすごいなと思いました。外にも機能性のある建物の仕組みを知りたいです。
 町見れば 京都の色が連なって 歴史背景 思い出しつつ
 
 修学旅行4日目が終わりました。いよいよ最後の修学旅行が終わってしまったんだなと思うと悲しいです。今回、私は法隆寺を中心に木造建築について調べました。書き切れないほど多くのことが実地研究で分かりました。その中でも最も驚いたのは、東大寺南大門が六手先まであったことです。大きな門の屋根を美しく見せる秘訣は斗にあったんだなと思いました。
 多くのね 建物支える力持ち 四角い木の斗 下から見える
 

写真は一日目に参拝した室生寺の五重塔です。


2019/05/15