第12回東アジア教員養成国際シンポジウム

        

 2017613日~15日の3日間、韓国・ソウル教育大学校において、第12回東アジア教員養成国際シンポジウムが開催されました。総合テーマは「第4次産業革命時代に備えた教師教育の方向」(The Direction of Teacher Education in the 4th Industrial Revolution Era)であり、そのテーマに沿って基調講演・個別発表・ポスター発表などが実施されました。本シンポジウムには、中国・韓国・モンゴル・日本から合計27大学、約100名の参加者がありました。

 本学からは出口利定学長、長谷川正理事・副学長、金範洙特命教授、下田誠准教授、古市智子講師、田保橋良国際課長などのほか、1名の修士課程の大学院生が参加しました。

 基調講演では東アジア教員養成国際コンソーシアム(ICUE)の国際運営委員会を構成する6大学(ソウル教育大学校・公州大学校・北京師範大学・華東師範大学・大阪教育大学・東京学芸大学)の総長・学長が発表し、東京学芸大学は出口学長より、“Challenges for the Next-Generation Education at Tokyo Gakugei University― As examples of CAMPUS Asia and AI(次世代育成教育に向けた東京学芸大学の挑戦キャンパスアジアからAIまで)”と題する報告をおこないました。6本の報告は、いずれも第4次産業革命やAI時代を見据えた発表であり、東アジア地域の教員養成の未来を展望する機会となりました。

 総長会議では、規約の改正案やコンソーシアム活動の活性化に関する議論が交わされ、新規に1校(韓国・大邱教育大学校)がICUEに加盟し、加盟校は44校となりました。また2018年度第13回東アジア教員養成国際シンポジウムの主催校として東京学芸大学が立候補し、承認されました。

 昨年10月、これまでのICUE事業の実績も評価されて、ソウル教育大学校・北京師範大学・東京学芸大学の3大学によるキャンパスアジア事業「東アジア教員養成国際大学院プログラム」が文部科学省の「世界展開力強化事業」に採択されました。これに伴いICUE事業もさらに活性化しており、今後キャンパスアジア事業の輪をICUE運営委員会を構成する大学や加盟校全体へ広げていくことが、3大学の役割と考えています。

【出口学長 基調講演資料】
Challenges for the Next-Generation Education at Tokyo Gakugei University― As examples of CAMPUS Asia and AI(次世代育成教育に向けた東京学芸大学の挑戦―キャンパスアジアからAIまで―)