■ヒマワリ
 ■キク科


花(7月撮影)

●ヒマワリは太陽を追って回る花 というのが語源ですが、実際に回るのは茎の成長中〜花の咲き始め位までで、立派な花が 咲いてしまうと、ほとんど動かなくなるのです。このとき花は真東というわけではありませんが 東側を向くものが多くなります。

たくさんのヒマワリが一斉に同じ方向を向いているヒマワリ畑 の写真を見かけることがありますが、そのほとんどの花は東側を向いて咲いているのです。

●多くは東側を向くヒマワリの花ですが、いろいろなところに咲くヒマワリを観察すると、東側に建物や塀があって影を作る場合、花の向きは、より南向きになるようです。


花(7月撮影)

●1個の花に見えるヒマワリは、外側が黄色い大きな花びら(花弁)をもつ舌状花、内側には小さい筒状花がびっしり並んだ花の集合体です。

筒状花は外側から内側へ数週間かけて順番に開花します。このため昆虫が花を訪れて受粉をする確率が高くなり、種もたくさんできるようになるのです。

ヒマワリの筒状花1つに1個の種ができますので、1本のヒマワリで作られる種の数は非常に多く、おおよそ1500〜3000個ほどの種が作られます。言い換えれば一粒の種から1500〜3000個の種が収穫されるわけです。

●世界各国でヒマワリは食用に栽培されていますが、もっとも生産高が多いのはロシアです。種はそのままでも食用されますが、油を取るために多く用いられています。


(7月撮影)

●ヒマワリは北アメリカが原産で、コロンブスのアメリカ大陸発見以前には、他大陸の人には知られていなかった植物です。

ヒマワリがアメリカ大陸からヨーロッパへ運ばれたのは1564〜1571年の間といわれ、スペインの王立植物園で花を咲かせたのが最初のことでした。

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