学校案内

校長挨拶

 福本みちよ先生の後をついで附属世田谷中学校の第18代校長として着任いたしました前原健二です。教育制度論、特にドイツの学校事情を専門的に研究してきました。 附属中学校校長として、教職員のサポートに注力し、本校に集う生徒たちの豊かな学びと人間としての成長に貢献したいと思います。
 本校は、東京学芸大学の附属学校として、「生徒の教育」「先進的なカリキュラムや教育方法の研究開発」「実習生の受け入れと指導」という役割を担っています。 いずれも重要ですが、生徒の教育が最も基盤的な活動であることは論をまちません。このことの自覚の上に、本校は「個性的で人間性豊かな人格をつくる」「創造性豊かな人間を育てる」「敬愛の精神に溢れた人間を育てる」という三つの教育目標を立て、目標の実現に向けて、日々の教育活動及び研究活動に取り組んでいきます。
 この2年間、学校教育は感染症対策に文字通り翻弄されてきました。本校においても主要な学校行事や日々の教育活動が十全に実施できない状況があったことは否めません。しかし、子どもたちの中学校生活の時間は止まってはくれません。感染症の終息の目処はいまだに明らかではありませんが、そのことも踏まえながらICT機器の活用も含めて「いま、この時」の学校生活の充実に努めてまいります。
 教育は、すでに完成している商品を購入するように自分のものとすることができず、授業に向き合う一人ひとりの姿勢によって価値の変わる、不思議な性質を持っています。つまり同じ教室の中で同じ教育を受けても、自分自身の関わり方によって得られる成果は1にも100にもなります。本校ではすべての教員が工夫されたユニークな授業を用意して、また生徒たちの協働的な学びや主体的な取り組みを組織して学習活動を作ってきました。 これからもそうした学習活動を通じて生徒たちの「深い学び」と「自己実現」を支えていきます。

   令和4年4月

東京学芸大学附属世田谷中学校
校長 前原 健二

副校長から

 附属世田谷中学校では、「問題を解決する力」と「人とかかわる力」を重要な資質として育てたいと考えています。複雑化した現代社会では個人の力だけでは解決できない問題が多くあるからです。
 例えば、本校で大切にしている芸術発表会では、限られた期間内に、1つの完成した作品や合唱を生徒自身の手で創りあげることが求められます。先生はほとんど手伝いません。準備は1ヶ月以上前から始まります。生徒自身が本番までのスケジュールを管理し、一人ひとりの役割分担を行い、作業や練習を管理します。リーダーとして役割を果たす者もいれば、フォローしていく者もいます。各自がそれぞれの役割を責任を持って果たしていきます。
 今求められているものは、正解のない問題に取り組む力、新しいものを生み出す力です。生徒は、時にはぶつかり合い、悩みながらも協力・団結して作品や合唱を創りあげていきます。多くの人を巻き込みながら新しいものを創りあげていく、これは社会に出てからも必要な力です。
 附属世田谷中学校の教育は、知識やテクニックだけではない、本当の学力を身につけるための基礎を培い、様々なイベントを生徒が経験し、生徒自身が創りあげていくことで、全人格的な教育を目指しています。

副校長 鈴木 雄治