韓国事情
近代史をのぞく
● 写真に見る歴史――朝鮮王妃(明成皇后)の殺害事件と新聞記者、当時の新聞など
● 写真が語る歴史 ――100年前の金剛山(クムガンサン、Mt.Kumkang)―― |
〔2011〜12年度 外部の専門家によるご講演・ご講義〕
*
2011年度 (月10:30〜12:00、C棟401号)
2011年5月30日 アフガニスタンの教育事情(桜美林大学の清水竹人先生)
2011年6月13日 教育者の役割と授業運営への取り組み(朝霞第三中学校の中條克俊先生)
2011年6月20日 近代日韓におけるメディアの展開と社会的役割
−牧野富太郎の植物標本の際に使われた新聞を中心に
(韓国外国語大学名誉教授の鄭晋錫先生)
2011年7月4日 最大暴力である戦争・暴圧のない人権社会のために
;槇村浩・鶴彬・小林多喜二・ 宋夢奎(ソン・モンギュ)・尹東柱(ユン・ドンジュ)らの文学者が 希求した人類への平和社会構築について
(書家の田中佑雲(ゆううん)さんの作品紹介・宇治尹東柱詩碑建立委員会事務局長)
関係者の詩の紹介と朗読(フランス文学の倉本様、Kyongihn教育大学からの白ソラさん)
ギター演奏: 東島未来さん。
2012年度;
@. 2012年5月11日 李智媛(Lee Jiwon)先生による「多文化地球社会に生きる」(韓国大林大学、国際文化史専門家、12:50〜2:20、C301)
A. 2012年5月14日 中條克俊先生による「教育者の役割と責務」(朝霞第三中学校、10:30〜12:00、C401)
B. 2012年5月28日 朴中鉉先生による「教壇で考える近代史とこれからの韓日関係」(韓国良才高校、10:30〜12:00、C401)
C. 2012年6月4日 清水竹人先生による「戦争の傷跡と未来を考える教育」(桜美林大学、10:30〜12:00、C401)
D. 2012年7月2日 茶谷十六先生による「芸能の命、芸能の力ー東日本大震災と東北の芸能ー 」(財)民族芸術研究所元所長、宮城女子短大など出講、10:30〜12:00、C401)
〔2010年度 外部の専門家によるご講演・ご講義〕
A講演:中條克俊(朝霞中学、社会・歴史研究者)
日時:2010年5月17日、C棟401
Theme:知ることが交流の第一歩(現職教師としての授業の作り方を提示)
(すごい反響。しかも、講演後も学生らの反応はすごかった。中條先生、ありがとうございました。その講演を聴いた220余名の学生らの感謝へのコメント、此の場を借りてお伝えします。あらゆる教壇に立つ人や教師を考えている人はぜひ聞いてほしいという講演内容でした。多謝のみ!!)
@講演;金東椿(聖公会大学 社会科学部教授)
日時;2010年4月19日、C棟401
Theme;「朝鮮半島と日本の状況と人権」
(220人ほどが韓(朝鮮)半島と日本とのかかわり、韓国(朝鮮)戦争と虐殺・人権問題について真摯に意見を聞いて、コメントをしてくださいました。多忙な日程の中でも時間を割いておいでいただいた旧知の友情に感謝です。遠方から駆けつけて下さった友人らに多謝。)
〔李修京の講演・講義案内〕
@Theme:日韓近代史と今後のあり方の模索
日時:2010年7月17日(土)
場所:三重県松阪市(松阪人権教育委員会主催)
ATheme:日本における韓国との文化交流事情
日時:2010年7月24日
場所:Los Angeles, USA
概要:昨今の日本における韓国との文化交流の動きと交流事情の考察
【関連記事】(LAの詳細な説明や外人墓地から韓人史料館やハリウット・ビバリヒールズ、Marina del Leyなどの各地を休む間もなく案内して下さった『韓国日報』LA支社長をなさったMin館長や黄Inho作家ご家族の皆様、そしてYI Sungho作家familyなど、多くの方々に厚くお礼申し上げます。UCLA、USCでご案内下さった金館長にも感謝。御蔭さまで短い時間でありながらアメリカを様々な視点から見ることが出来ました。Texasの許牧師にも感謝です。約束の課題は頑張ります。)
America『韓国日報』2010年7月9日、7月20日、8月4日
BTheme:日韓併呑の桎梏史から生まれた交流の事例から未来を考える
日時:2010年6月4日(金)午後6時開始
場所:学習院大学西2号館501号室
主催:学習院大学 東洋文化研究所
概要:桎梏の近代史から生まれた韓国と日本の友情について語り、今後の両国のあり方や歴史の総括への歩みについて考えてみました。関連情報は以下のサイト ↓ をご参考下さい。
http://www-cc.gakushuin.ac.jp/~ori-off/lecture/index.html
CTheme:宇治、ここに記憶される平和を愛した人々
日時:2010年5月29日(土)
場所:京都宇治市 ゆめりあうじ
主催:詩人尹東柱詩碑建立委員会
概要:宇治が生んだ平和主義思想を貫いた山本宣治・中西伊之助と尹東柱の渇望した社会とは何か、アインシュタインやサンガー、ラッセル、住谷悦治、崔ヒョン培。鄭芝溶らの周辺人物を交えて彼らの活動を考察。
*『毎日新聞』宇治版、2010年5月30日朝刊。
【2010〜2011年度の動き】
李修京は2010年8月よりCambridge University(U.K)での研究専念期間を通して様々な資料・貴重な史料(Prof.Mark,Prof.Shinに多謝)を入手する収穫を得ました。さらに、イギリスのBathやDover海峡からBibry、Leeds,Oxford、LakeDistrictなどの中部、スコットランドの北部までを走りながら(愛馬はVWのSharon)直にその文化に触れ、EU各地やエジプトの北部アフリカ(カイロ)・中東シナイ半島の砂漠などの多文化に浸り、現地の方々との交流を行って来ました。大学側の物心両面のご配慮や多くの方々のご協力、「人情」溢れる人との出会いにも恵まれ、多言語・多文化社会を充実に勉強できた貴重な時間となりました。なお、イギリス滞在中に書いた評論や紀行の連載は次の「李修京コラム」「Joy Zone」で発信しております。エジプトのサウジアラビア・Red Sea側のSharm el shakeは印象深く、いつかぜひMose MountainにあるSt.Catherene修道院をゆっくり訪ねてみたいと考えています。コラム発信中→『Seoul Culture Today』 『世界韓人新聞』
なお、初夏に向かうこの頃は執筆資料の中に埋もれています。山積する課題の中でも、Londonで見たミュージカルに刺激を受け、今はSarah等を越えて、John Barrowman, Michael Ball, Westlife,YIM Taekyong,Hugh Jackman, etc...の美声や洗練された表現に癒されております。You raise me upやAll out of loveを聞いていると、上高地の渓谷や梓川辺に立ち、全身心を自然に浸しているほっとする気持ちになります。音楽や映画の存在に救われ、至福の時間に感謝する昨今。森田童子の歌も久々に聞いています。1986年に初めて知った彼女の声は可憐で今尚センチメンタルを思い起こす曲です。日本に来た当初、よく聴いていた彼女の歌。青春はちょっぴりほろ苦く、懐かしい。そこに残してきた記憶の時間が新鮮によみがえります。(201106)
*多忙極まりない年末年始で、魂の抜けるような生活が続いています。依頼原稿も多く、執筆予定の本や論文も山積ですが、何よりも、ゆとりのある生活確保を優先したいと思っております。室生寺や法隆寺、奈良でお世話になった方々、特に柳澤殿ご夫妻には深く感謝します。春のお城、ぜひまた。素敵なLe BenkeiのDinnerにも多謝です。(100110)
*振り返ってみると、2009〜2011年は実に東Asia地域やL.A., EU各地, イギリス、中東Egypt(北Africa、Sinai半島を含む)を走りまわった時間となりました。その一部の様子はここに。
目で見て、聞いて、確認し、自分の考える東Asia論について考えた2009年は2月の香港大学Forumから始まり、尹東柱追悼前夜祭、5月の中国吉林省、6月の奈良国際シンポ、7月の東京学芸大学国際シンポ、8月の公州大学・大田・ソウル、9月の韓日同時開催お祭り交流2009、10月の国際文化Party, 11月の東アジア文化シンポSeoul大会、台北(台湾)、そして12月の釜山新羅大学での発表と東アジア関連議員らとのインタビューなど。実に東Asia 文化に浸った1年でした。2010年はLA,Europe、Egyptなどでの平和研究調査。愛馬のSharonで多文化を存分に体験してきました。2011年は3月の大震災後、学生引率など、ソウルや済州島、光州、永東、扶余などなど、韓国各地を10回ほど行きました。2012年は『三国志』の中原の平野で諸葛孔明の知恵を感じて、研究の深化と教育に尽力します。体力気力のためにテニスももっと楽しみながら、Slow lifeの実現を目指したいと思う年頭です。(2012年1月)
...at Hong Kong University(香港大学)...
(09年2月6日〜10日、 「Intercultural flow in East Asia」(at the University of HongKong [香港大学],
:09年2月、香港大学での缶詰の4日間のワークショップに参加。充実かつ楽しい時間でした。香港大guest houseでの眺めや食事は素晴らしい。香港大のProf. Dixon,旧知の北京外大の呉咏梅先生や秦先生、香港の穴場に二度も案内して下さった香港中文大のProf. Waimingng、Media史専門家でもある早稲田大学の谷川建司先生の香港案内、立教の吉田先生や高月先生の発表などなど、多くの出会いと思い出のある「濃い学問の交流時間」となりました。Western Marketでのドリアンは最高。Northwestの帰路では足りなくて、成田で二人の別れを惜しんだ東大の秋さんにも多謝。Colleagues, Londonでの再会を約束したHelen氏も, See you!!)
・・・at 延辺大学、吉林省・龍井、三合、豆満江、琿春、防川 Album・・・
;09年5月末、中国吉林省の延辺大学金柄a総長との会合を終えて、延吉、龍井市(尹東柱・宋夢奎の生家とお墓、ソン岩や龍井・大成中学校など)、三合、豆満江、琿春、防川などを全部回ってきました。ロシアと中国、北朝鮮の国境地域の防川国境の土字碑を見て、あの広大な平野と、のどかな風景に浸った後、張鼓峰事件展覧館に寄って、いわゆる琿春事件の現場を見て来ました。途中では安重根が起居していた家にも。龍井市議長の連日のご配慮と、親切に多忙な時間を割いて下さった人大常委会の崔主任、朴会長、王先生、一緒に回ってくれた院生の鄭君、感謝します。盛大に歓迎会をしてくださった延辺大学院の学生らや、金京薫・金寛雄・金虎雄教授らに多謝です。
精神的に極めて遠かった私の延辺行きを助けて元気付けて下さった多くの方に改めて感謝です。多くの朝鮮族出身の院生たちにも多謝。 尹東柱・宋夢奎の生家のポプラーの隙間から見上げる空はとてもきれいでした。生の山参や熊胆などを毎朝食ごとに用意して下さった皆様、はい、倒れないようにして、皆様との共同研究を頑張ります。延吉国際ホテルの素晴らしい眺めも記憶します。
張鼓峰事件展覧館には多くの日本人訪問客の名前が。私も一筆。悲しい1938年の記憶を目の当たりにしながら、我々は絶対平和を失っては駄目だと誓った旅となりました。延辺大学の諸先生方、学術交流、これから本格的にやっていきましょう。延辺大学院の院生諸君も論文、頑張ってね。再見!!(090601)
【国際Symposium「東Asia空間における平和的共生模索」】
;09年7月10日、韓国・日本・台湾・アメリカ・そして中国の「東アジア関連研究者・専門家」による平和的共生のために我々はどのように考えるべきか。過去を如何に乗り越えるかについて多様な意見が溢れ出たパワフルな国際シンポジウムとなりました。国境を越えた総勢15人のExpertsによる精鋭の「明日の東アジアのあり方」は貴重な時間となりました。朴真秀先生や鄭男永先生をはじめの韓国側のご意見や中国・台湾側の発言、問題提起をなさった及川先生などの発言はとても熱い討論の場を作ってくれました。中国延辺大学の金京薫教授にも多謝。有意義・熱気溢れた一日。熱〜。
開催日:2009年7月10日午前10時20分〜16時10分
開催場所:東京学芸大学 S棟 406号教室
主催:韓国Kyongwon大学亜細亜文化研究センター・
東京学芸大学李(文化交流学研究室)研究室共催
(*予想以上の参加となり、教室に入れなかった皆様にはすみませんでした。多数のご参加に感謝です。)
【国際Symposium「東Asiaの文化交流と相互認識】
;09年11月6-7日、Kyongwon Universityで行われた日本や中国、Americaからの研究者を交えた東亜細亜論を深めたシンポジウム。吉林大学の友人や山東大学韓国語学院、山口県立大学や法政大学、Soka Univ.などからの研究者らが一同に会して今後の東アジアと相互認識に関する研究を発表。同大学Asia文化研究センターの朴真秀所長や崔誠実先生、鄭ジンア先生などなど、多くの7月のメンバーらと交流が出来ました。さらに、法政の牧野栄二先生とは意気投合し、様々な東アジア論の話もできた有意義なシンポとなりました。崔先生には翌日の仁寺洞のお付き合いやメディア関連の友人らとの交流まで付き合って頂き、ありがとうございました。当日の様子が『Seoul Culture Today』に掲載されました。
主催:韓国Kyongwon大学亜細亜文化研究センター・CT研究所・山東大学韓国学院
at Taipei, Taiwan Album...
;09年11月23〜、東アジア論の持論に確証を持つために、台湾の専門家たちの情報とガイドの親切に甘んじながら、台湾の総統府(現・大統領公務処)や二二八和平公園・記念館、台湾博物館、台湾大学、孔子廟、忠烈祠、故宮博物館、中正記念館、国父記念館、台北市議会、Taipei 101、士林夜市など、とにかく、短時間を走りまわり、足にひどいたこが出きるほどの研究調査の旅でした。特攻隊として飛ばされる直前に日本の敗戦で命拾いをした82歳の方々とのインタビューも。大統領府を丁寧に案内して下さった林様、インタビューして下さった方々、そして、執拗な質問攻めにも笑いを忘れなかった鄭さん、台湾の道案内の紀さんや日下部さん、藤井先生など、多謝!!
(歴史の傷痕とともに発展してきた台湾。果物が豊富で人々が親切だったのが印象的。
今度は明石元二郎総督が眠る処にも行ってみたい。来年は1930年10月に起きた霧社事件から80周年。当時の石塚英蔵(明成皇后殺害の報告書で有名)総督などが辞任した日本統治時代の大きな事件。悲しい歴史が散在し、それらを乗り越えようとする台湾と、その背景にある中国との微妙な動きが感じられた旅となりました。個人的に、イギリスに行く前にもう一度行く予定。091127)
【国際Symposium「2009Busan International Conference on Educational Researches in Asia】2009,12,3-4 at Busan Silla University
この新羅大学の学術大会には本学から学長や同僚教授らが多く参加しました。慌しい中、多彩な企画などを行ってくださった李明姫先生や李淑姫先生ら、師範大学のwoman powerに多謝です。こちらも学生らに伝えたい思いも動じて、かなり力の入った発表となりました。素敵な広安大橋や夜景、出会い、そして、マッコリ(濁り酒)ののみ方を教えて下さった鄭総長にも感謝です。生涯分のお酒を満喫した旅程となりました。
なお、闘病中でありながら暖かく迎えて下さり、姉のようにいろんな配慮や激励をして下さった李海仁(イヘイン)詩人(修女)には深く感謝申し上げます。早く完治されますよう、心より祈念いたします。
年末年始の忙殺状態に追われる現実ですが、心温かい時間を過ごした旅に酔いつつ、これらの記憶を大事にしたいと思います。暖かく迎えて下さった皆様に改めて感謝します。(091209・李)