自然体日記


近代は知が先走った時代であり、その近代が学校教育を生み出しました。近代が置き去りにしてきた、そして学校教育が長く無視し続け、結果的にその衰退を助長してきた、ある種の身体技法があります。ここではそれを、大づかみに「自然体」と呼び、自然体にかかわる雑文を不定期で掲載してゆきます。

学校教育の盲点を補完するために、あるいは「常に周囲から姿を見られている存在」である教師という職業について考えるために、参考にしていただければ幸いです。


葛飾北斎 冨嶽三十六景より「神奈川沖浪裏」

 合気道に「入り身投げ」という技がある。この技を稽古するとき、北斎の筆になるこの大波をイメージするように心がけている。よどみない円運動がすさまじい力を生み出す様を活写した傑作だが、「自然体」もまたよどみない円運動によってすさまじい力を発揮する身体技法である。

 ちなみに、訪米時に浮世絵の絵はがき類を数種類持参し、お世話になった方々に好きなものを選んでもらったが、ほぼ全員がこの「神奈川沖浪裏」を選んだ。理由は不明。


目次

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2005年4月〜2005年9月

2004年10月〜2005年3月

2004年4月〜2004年9月

2004年3月までの文章

2003年9月までの文章

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2002年7月までの文章



BGM: 箱根八里 by 野田@あんしんとゆとり生活のすすめ
農耕の基本動作である鍬のふるい方や、傾斜地を長時間歩くのに適した「ナンバ歩き」など、ジャパンローカルの身体技法は、「自然体」の派生態、ないしは「自然体」をとれる身体づくりのプロセスである。そしてそれらの身体技法には、大地を踏みしめるような「箱根八里」のリズムがとてもよく似合う。




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