理科のありか

ものづくり理科教室
【担当】 新田 英雄
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2007年11月25日日曜日 13:00〜15:00
ものづくり理科教室:講座様子

小学校教員採用試験に合格(名簿登録)した小学校教員養成課程(A類)4年生を中心とする希望者14名が集まり,「ものづくり」に挑戦しました。最初は「まるばねひこうき」,つぎに「浮沈子」,最後に,上級者編として「クリップモーター」をつくりました。

「まるばねひこうき」は,新指導要領の「風の力」で使えそうな教材です。これは,紙と,ストロー,そしてクリップでつくれます。簡単に作れるにもかかわらず,フワリと,とても気持ちよく飛びます。みんな,童心にかえって(童心を理解するため?)しばらくの間「まるばねひこうき」を飛ばしていました。風の力と重力の合力を考えると,紙ひこうきが地球に落ちようとする力はずいぶん小さくなっているのでしたね。

次に,浮沈子をつくりました。これは,500mlのペットボトルと,しょうゆさし,6mmφのナットでつくれます。最初の調整をきちんとすれば,あとは簡単です。魚型のしょうゆさしを使いましたが,ホンモノの魚や潜水艦も,浮沈子と同じ原理で浮いたり沈んだりすることを子どもに伝えてくださいね。

最後は,「クリップモーター」づくりです。「これは上級編だよ」とアナウンスしてあったからか,皆さん慎重に作業しました。その結果,皆,くるくるときれいに回るモーターがつくれました。回転子が電磁石になったりならなかったりを繰り返しながら回るのがモーターのミソですね。

たった3つの「ものづくり」でしたが,先生になってから「ものづくり」に取り組むための「種」を,皆さんの中にまくことができたと信じています。小学校の先生になったら,理科の中でいろいろな「ものづくり」をこどもたちに体験させてあげてください。簡単なもので十分です。身近な材料を活用して面白い教材がつくれることを,こどもたちに伝えて欲しいのです。こどもたちは,自分のつくったものをとても大切にします。それが思い出にもなり,理科への探究心にもなるのだと思います。