理科のありか

コオロギから広がる科学の世界
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2007年12月4日火曜日
コオロギから広がる科学の世界

フタホシコオロギはペットショップで熱帯魚や爬虫類の餌として1年中購入できる昆虫です。飼育も比較的容易で産卵・脱皮・交尾などの観察を行うことができます。
 先週の授業では, 虫の鳴き声を中心に,動物が情報として音をどのように利用しているか,さらには生物学と数学、物理、音楽や言語との関係を考察しました。

 今週は,吉野研究室のA類,B類の3年生の協力のもと,吉野研究室で飼育されているフタホシコオロギを班ごと分け,複眼,単眼,耳(前足の脛節部分)等の構造をルーペでじっくり観察した後,空気の動きを尾部の毛で感じて逃げる様子や,器用に水面を泳ぐ際の足の動きの観察を行いました。直接指に挟んで観察する学生さんがいる一方,パウチ袋(ジッパー付のビニール袋)に入れても「触れない〜!」と後ずさりする学生さんもいましたが,班員同士協力しながら熱心に授業に取り組んでいました。フタホシコオロギの中にはいつの間にか交尾を始めるカップルも出現し,注目の的となっていました。

 これから1週間,班ごとに飼育箱の掃除や餌やりを行います。来週の発表が楽しみです。

 *寒がりなフタホシコオロギのために,受講生の一人が朝8時半に教室に来て暖房をセットしてくれました。感謝!
   (文責 中西  史)