まず最初に家庭における水の用途と、放出される水質汚濁の原因物質および、その処理の歴史、今日における河川の水質状況を概説し,次いで、学生が自分のノートパソコンにインストールしてきたソフトウェア"SimRiver"を用いて人間生活と河川水質と珪藻群集の関係をシミュレーションしました。シミュレーションでは、操作方法をパワーポイントで紹介した後、実際の操作を各自が行いました。河川の流域5箇所に山林、農地、住宅を配置し、人口と季節を設定し、その環境において出現する珪藻の多様性や汚濁耐性の変化を、学生自らが設定した環境において知ることができました。また、下水処理場の建設による水質の変化もバーチャル体験しました。さらに、より客観的な表現である、汚濁指数の算出方法を解説し,それぞれが河川流域環境を設定し、1~2本の河川について上流から下流までの水質と珪藻の変化およびその関係を調べることを課題とし、本時の授業を終了しました。
(文責 真山茂樹・中西 史)