理科のありか

サカナの飼育体験
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基礎理科A ・C
プロジェクト学習テーマII,テーマ19小学校現場で活きる実験観察トレーニング
2008年5月〜2008年7月
サカナの飼育体験

 小学校理科の生物分野では,実際の生き物,生物材料に触れながら学習活動を展開することが重視されます。この授業では,受講生各人が自分の選んだサカナを責任を持って飼育し,サカナの行動を観察することを課題としました。まず最初に,それぞれが選んだサカナの特性や飼育の基本について,レポート「飼育するサカナの医食住」を提出してもらい,その後授業の中で飼育のポイントを動物の体の仕組みや生態系と関係づけて解説しました。サカナの入手は,個人で自分の生活環境,飼育経験にあったサカナを直接熱帯魚店などから購入するか,授業担当者が一括購入し,2週間ほど飼育したアカヒレと水草(実費)を大学から自宅に持ち帰るかのどちらかを選択してもらいました。今回飼育されたサカナはアカヒレ以外にメダカ,キンギョ,グッピー,コリドラス,ネオンテトラ,タナゴの一種,プレコの一種などです。多くの学生がサカナにとってよりよい水環境を目指して水草を購入し,中には巻き貝やエビなども飼育したとの報告もありました。今回の授業では電子メールや大学のe-Learningシステムの掲示板を用い,飼育の経過の報告や,病気やストレスに対する対応を行いました。飼育に成功したという報告がある一方,サカナが死んでしまい,大きなショックを受けたという報告もありましたが,ほとんどの学生が,飼育手順を改めて検証した後再び飼育にチャレンジしてくれました。8月には「サカナの飼育の成果」というタイトルで,飼育開始から現在で,サカナにどのような変化があったか,自分自身がどのように変わったか,今回の飼育経験を教育現場でどのように活かすか,についてレポートとしてもらいます。
(文責 中西 史)