三重大学教職大学院と「対話型模擬授業検討会」のコラボ企画を開催しました
「教育・学習デザイン開発ユニット」における「対話型授業研究」関連の活動の一環として、教職大学院総合教育実践プログラムの渡辺貴裕准教授と学卒院生2年の6名が、7月25日(木)に三重大学教職大学院を訪問し、同大学の大学教員や大学院生らと「対話型模擬授業検討会」をめぐるコラボ企画を行ってきました。
「対話型模擬授業検討会」は、本学教職大学院の総合教育実践プログラムにて取り組んできた、「評価」や「助言」とは異なる原理で、模擬授業の実践から学びを引き出すための検討会の形式です。
三重大学の園部友里恵准教授は、この学芸大発の検討会スタイルに着目し、三重大学教職大学院にて同様の試みを行うとともに、それを自身の専門である「インプロ」(即興演劇)と重ね合わせて考察を行い、「教師が「学習者になる」とはどういうことか -インプロの世界からみた「対話型模擬授業検討会」と教師教育」(高尾隆・園部友里恵編『インプロ教育の探究』新曜社、2024年所収)という論考にまとめています。
今回のコラボ企画は、対話型模擬授業検討会を経験してきた学芸大院生らが、園部准教授によるインプロのワークを体験したり、三重大学院生らと一緒に対話型模擬授業検討会を実施したりすることを通して、対話型模擬授業検討会とインプロとの重なりの可能性について考えよう、それを通してさらに、「対話型授業研究」そのものの発展可能性について考えよう、という趣旨をもったものです。
「ハットゲーム」をはじめとするインプロゲームの体験、2会場に分かれての模擬授業(音楽/体育)および対話型検討会の実施、振り返りのセッションとミニパネルディスカッションの実施まで、充実した時間となりました。
この取り組みの内容やそこで得た気づきについては、参加院生らによって、今後成果物にまとめられる予定です。