大阪教育大の「模擬検」と東京学芸大の「対話検」の交流企画を行いました
7月25日(金)、本学教職大学院・総合教育実践プログラム(総合P)の院生6名および渡辺貴裕准教授が、大阪教育大学柏原キャンパスを訪れ、大阪教育大学教職大学院の院生8名および八田幸恵准教授(フラッグシップ担当学長補佐)と、交流行事を行ってきました。
本学の総合Pでは、「対話型模擬授業検討会」(対話検)の取り組みを約10年前から続けてきており、それが、当機構「教育・学習デザイン開発ユニット」の「対話型授業研究」の母体となっています。
大阪教育大学教職大学院における「模擬検」は、この本学での「対話検」に触発されて大学院生らによる自主的な活動として始められ、発展させられてきたものです。
両大学の院生らが事前に準備と相談を進めて迎えたこの日。アイスブレイクに始まり、その後、2グループに分かれて、大阪教育大の「模擬検」と東京学芸大の「対話検」とを体験し合いました。
その後、あらためて全体で振り返りを行い、互いのスタイルの持ち味を考えたり共通点を確認したりしました。
このように、教員養成フラッグシップ大学の教職大学院生同士が交流し、互いの活動を体験しながら教師教育について考える取り組みを行っています。
なお、9月21日(日)に宇都宮大学で開かれた日本教師教育学会大会2日目の自由研究発表では、⼤阪教育⼤学の教職大学院生・津⽥涼平さんが、同大学教員の八田幸恵准教授と共に、「模擬検」を題材に、「授業づくりの知の⽣成と蓄積を促す授業研究の⽅法論 ―教職⼤学院⽣の⾃主的な「模擬検」の取り組み―」という発表を行っています。
同じ分科会では、東京学芸大学教職大学院・総合Pを昨年度修了した廣瀬雄⼆郎さん(東京都公立中学校)が、昨年度に三重大学とコラボして行った「対話検」関連の取り組みをもとに、「模擬授業における「学習者になる」という経験 ―対話型模擬授業検討会とインプロを経験した教職⼤学院⽣の対話から―」の発表を行っており、ここでも、両大学の交流が行われました。
こうして、大学をまたぎ、学術研究の場ともつながりをもちながら、取り組みを進めています。