成果報告シンポジウム「教職専門性基準が照らす教師の学び」を開催しました。
東京学芸大学先端教育人材育成推進機構教職専門性基準開発ユニットでは、2026(令和8)年10月2日(金)に、成果報告シンポジウム「教職専門性基準が照らす教師の学び -教員養成・教育実習・研修を支える専門性基準の開発と活用-」をオンラインで開催しました。
シンポジウムのプログラムはこちら
本シンポジウムは、本学が学校の先生方や教師を目指す学生の成長を支えることを目的として開発した「東京学芸大学 教職専門性基準」および、教育実習指導者に求められる資質・能力を整理した「教育実習指導者の専門性」について、その開発の背景や特徴を紹介するとともに、教員養成、教員研修、学校現場等における活用の可能性を考えることを目的として開催したものです。
成果報告セッションでは、まず、教職専門性基準開発ユニット長 関口 貴裕教授から、「東京学芸大学 教職専門性基準」の開発の経緯や特徴について報告がありました。同基準は、教師に求められる資質・能力を19項目に整理し、それぞれについて成長の姿を3つのレベルで示したもので、教師一人一人が自らの力や課題を見つめ、主体的に成長していくための指針として開発されました。
続いて、鈴木 聡副学長、金子 嘉宏副学長、北海道教育大学附属旭川小学校 堀 智大副校長、墨田区立八広小学校 近藤 幸弘校長から、教員養成教育や現職教員の学び、学校現場における「教職専門性基準」の具体的な活用方法や可能性について、それぞれの立場から報告・提案が行われました。
また、宮内 卓也教授からは「教育実習指導者の専門性」の開発とその特徴について、玉名市立岱明中学校 末藤 美妃主幹教諭からは、教育実習指導者自身が指導を振り返る手がかりとして同基準を活用した実践が紹介されました。教育実習の指導には、教師自身の実践力だけではなく、実習生を指導・支援する資質・能力や、実習生に寄り添いながら成長を支える姿勢が重要であることが示されました。
後半の指定討論では、葛飾区教育委員会 市川 茂教育長から、各報告を踏まえた質問や意見が示され、登壇者との意見交換を行い、「教職専門性基準」を学生の段階から現職教員まで継続して活用する可能性や、既存の教員育成指標等との関係、学校現場で活用する際の留意点などについて議論が深められました。また、「教育実習指導者の専門性」についても、これまで経験則に頼る部分の大きかった教育実習指導を振り返るための手がかりとして、今後さまざまな学校で活用されることへの期待が示されました。
本シンポジウムを通じて、「東京学芸大学 教職専門性基準」と「教育実習指導者の専門性」が、教師を目指す学生から現職教員、教育実習指導者まで、それぞれが自らの学びや実践を振り返り、次の成長につなげていくための指針となり得ることを共有する機会となりました。教職専門性基準開発ユニットでは、今後も、これらの専門性基準が現場の先生方の自律的な学びや成長を支える「伴走者」となるよう、さらなる活用と展開に取り組んでいきます。
なお、本シンポジウムは、本学が主催し、教員養成フラッグシップ4大学協議会の後援を受けて実施しました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
