平成21年度シンポジウム実施報告
- 内容
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本プロジェクト推進委員会委員長である大竹氏より、シンポジウムの趣旨説明を含めた開会あいさつが行われた。また、本プロジェクト推進責任者である伊藤氏から、本プロジェクトについての基調報告がなされた。
シンポジウムにおいては、保護者の立場から新堀氏、小学校校長の立場から吉本氏、行政の立場から太田氏、教員及びコーディネータの立場から田中氏が話題提供を行った。新堀氏からは、家族支援の必要性や保護者が学校に望むこと、連携の必要性などについての提案があった。また、大人になった発達障害者のメッセージが紹介された。吉本氏からは、昨年度からの小平市の研究指定校としての取り組み、『ひとりひとりが輝く学校を目指してー特別支援教育の考えを基盤とした4つの教育改善への挑戦』が紹介された。太田氏からは、東京都での取組が紹介された後、通常学級の担任に求められることとして授業力、学級経営力、マネージメント力があげられた。さらに、教員養成大学に期待されることが提案された。田中氏からは、『特別支援教育マインド』という視点から、子どもを加法的にとらえること、校内体制やチーム支援、学級経営、授業づくりについて紹介された。
また、特別支援学校校長という立場から松浦氏、通級担任という立場から三浦氏、学生の立場から筒井氏が指定討論を行った。松浦氏からは、子ども理解をどう深めるか、コミュニケーションの重要性、大学のカリキュラムの見直し、一般都民への啓発等が議題としてあげられた。三浦氏からは、通級の紹介が行われた。筒井氏は、発達障害のない子供たちも含めたひとりひとりの子どもに対して、できるところから目を向けていきたいと述べた。
さらに討論において、新堀氏からは、親と学校との連携でお互いの立場を大切にし、子ども理解を進めたい、ことが述べられた。吉本氏からは、子どもの成長とともに教員の成長が期待できることがあげられた。松浦氏からは、ユニバーサルデザインは必要条件であり、この先もとめられることを考えていかなければならないと指摘された。三浦氏は、子どもの困難性以外の部分を延ばす指導の必要性をあげた。
- 参加者
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- 外部参加者(約40名)
- 関係者(約20名)
- *記帳者:35名
- アンケート結果
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- 参加者内訳
- 保護者6名
- 教員10名
- 障害児者支援関係1名
- 本人0
- 大学教員1名
- 学生9名
- 性別
- 女性18名
- 男性10名
- どうやって知ったか
- ポスター・ビラ16名
- ホームページ4名
- 本学教員からの勧め5名
- 知人からの勧め6名
- その他2名(授業の連絡メール)
- 住所
- 都内23名
- 神奈川県3名
- その他2名(滋賀県・福島県)
- 自由意見
概ね、好評
- 他の教員に聞いてもらいたい。
- 管理職にも聞いてもらいたい。
- 他の大学教員に聞いてもらいたい。
- 専門以外の方の参加がほしい。
- 中学の話も聞きたかった。
- 冊子を分けてほしい。
- ホームページがわかりにくかった。
- ホームページをもっと充実させてほしい。
- 今後発信してほしい。
など
- 参加者内訳