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2. 共立型幼保一体化の取り組みの概要

 本プロジェクトでは、成25年度から対象児2名が保育園から幼稚園に通い始めました。対象児達の生活を担当者達が観察し、幼稚園と保育園の教職員を含めたプロジェクトメンバーで月1回の幼保連携会議を行い、対象児達の生活について報告しあうとともに、互いの保育に関する情報を共有し、日々の保育に活かしてきました。
 また、学期ごとに幼稚園と保育園の担任保育者にインタビューを行い、対象児達の様子や、連携における課題などについて尋ね、対象児達の保護者にも学期ごとにインタビューを行い、対象児達の様子やプロジェクトに対する意見や要望などについて尋ねました。
3年間の取り組みを通して、幼稚園と保育園という独立した形態をもつ園が連携することには様々な課題がありましたが、幼稚園と保育園の保育者達の日々の細やかな配慮のもと、対象児達は2つの園を行き来する生活に慣れていき、同年齢の集団生活と異年齢の小集団の生活を経験し、双方で充実した園生活を過ごして卒園を迎えることができました。
 ここでは、対象児達の生活の観察記録や幼保連携会議の内容など、共立型幼保一体化の取り組みの概要を説明します。
 

(1)対象児達の一日の生活

 対象児達は、保護者とともに朝、保育園に登園し、身支度を終えた後は好きな遊びに取り組み、保育支援員が迎えに来るまでの時間を過ごしました。幼稚園の登園時間になると、保育支援員とともに隣接する幼稚園に行き、降園時間まで幼稚園で過ごしました。降園後は再び保育支援員とともに保育園に戻り、保護者が迎えにくるまでの時間を保育園で過ごしました。子ども達の生活の観察記録は、プロジェクトメンバーの保育支援員、教育支援員、専門研究員が行いました。

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(2)幼保連携会議の内容

 幼稚園と保育園の教職員を含めた幼保連携会議は月に1回程、附属幼稚園や保育園に接する運営母体のNPO法人が管理する「こどモードハウス」で行われました。
 対象児達が日々生活する姿を共有しながら、2年次(平成26年度)は、幼保間でより円滑に連携を進めていくために、保育内容の共有(週案、月案、月単位行事、単発行事、緊急時の対処など)、日々の保育の詳細な連絡のやりとり(欠席等子どもの送迎に関する連絡、緊急時の連絡、弁当の運搬などに関する連絡)、保護者との連絡のやりとりの方法(連絡帳の受け渡し、写真販売や幼稚園からの連絡、保護者会の出欠、保護者確認サインなど)について、幼保連携会議で改善策を検討しながら実践していきました。
 教育支援員は幼稚園での日々の対象児達の様子を「生活」「人間関係」「遊び」という項目で記録し、それを基に幼保連携会議で報告しました。
 保育園の担任保育者は、保育園での対象児の様子について報告しました。
 専門研究員は、週に2回保育園での子ども達の様子を「生活」「人間関係」「遊び」という項目で記録し、月に1回は、保育園と幼稚園の様子を一日観察しました。必要に応じて、幼保連携会議で記録に基づき報告しました。

幼保連携会議における主な議事内容

①対象児達についての報告・幼稚園での生活(担任・教育支援員より)
・保育園での生活(園長・担任)
・一日の生活を通して(保育支援員・専門研究員より)
②課題点などについて(幼稚園園長・副園長・保育園園長より)
③対象児達の観察記録の方法とデータの共有について
④預かり保育について(幼稚園園長・副園長・保育園園長・保育園担任・NPO理事・専門研究員より)
⑤その他・連絡事項

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