くるくるサークル

Vol.5
cococolors

くるくるサークル第5弾は、学童サークル『cococolors』です!
学内にある学童での子どもたちとの活動について、オンラインインタビューでお話を伺いました。

cococolorsの活動

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●サークルの具体的な活動内容を教えてください。
 学芸大の附属小金井小学校の児童を対象とした学童がグラウンド門の近くにあって、そこで学生スタッフとして訪問し、子どもたちと一緒に活動しています。この学童には1年生から3年生の子どもたちが通っています。

●サークルの部員数は何名ですか?
 2年生13人、3年生9人、4年生5人の、計27人で活動しています。今、1年生の入会を受け付けているところです。現段階で3名も1年生が入ってくれてとても嬉しく思っています。

●部員の男女比はどのくらいですか?
 3,4年はほとんどが女子の学生、2年生の代から徐々に男子の学生も増えてきました。女子が少し多く、6対4ぐらいの割合です。

●サークルの活動日はいつですか?
 オンラインでないときも含め、毎日活動を行っています。学童サークルなので、サークル部員は都合がいい日に参加し、児童は毎日放課後に参加できます。一か月に一回、土曜日に、親子会という、学童の保護者の方もいらっしゃって行うイベントがあり、そこにも参加しています。

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●1日何人くらいの学生が参加していますか?
 学生スタッフは、日にもよりますが、1日3人くらいです。遊びのとき、掃除をしているときなど、子どもたちひとりひとりと接する機会はとても多いです。

●子どもたちに対して、指導等は行っていますか?
 基本的には一緒に遊んだり、着替えの手伝いや、声掛けなどをしています。子どもたちが宿題をする時間にはそばに行って、子どもたちの様子を見たり、質問されたらヒントをあげたりしています。遊びの時間では逆に木登りの仕方について子どもたちから教えてもらう、なんてこともあります。

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●イベントなど、年間のスケジュールを教えてください。
 去年までは、4月の新歓期には、学生だけでなく、子どもたちも一緒に参加して新歓を行っていました。具体的には、子どもたちと一緒に3月ごろから準備を始め、学童で、子どもたちと一緒にカレーとハヤシライスを作り、新入生に振舞いながら、学童のすばらしさや楽しさを伝える活動をしていました。

 8月には、ココカラーズ合宿を去年初めて行いました。サークル員だけで、高尾山に合宿に行きました。そこで、学童の子どもたちと行うことを想定したアイスブレイクゲームをしたり、登山をしたり、サークルの今後の展望について語るなど、とても有意義な時間を過ごすことができました。

 10月には、3年生合宿があります。学童の3年生の子供たちが合宿をやりたいと提案をしてくれて、私たちが企画、運営を手伝いながら、2泊3日で公民館に泊りがけでの活動を行いました。バーベキュー、虫取り、ナイトハイクなどをしました。

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 12月には、演劇のプロジェクトを行いました。私たちのサークル員の中に、演劇をしているメンバーがおり、以前から、子どもたちと演劇をやりたいという意見が上がっていました。どうにかカタチにできないものかと色々と試行錯誤を重ね、「えんとつ町のプペル」の劇を行いました。

 3月には、例年通りだと卒所旅行というものがあり、学童の3年生だけで最後の思い出作りに、高尾山だったり、奈良だったりと、旅行に行っています。本来なら学生も参加するイベントなのですが、今年はコロナがあって中止になってしまいました。

自粛中の活動について

●今年は自粛期間がありましたが、活動はされていましたか?
 卒所旅行がなくなってしまって、今年4年生になって学童を卒所した子どもたちが、何もできずに終わってしまったのが残念だったので、オンラインで4年生が集まれる場をつくり、cococolors広場と命名しました。そこで、定期的に集まって、毎回テーマを決めて、みんなでゲームを考えたり、星野源さんの「うちで踊ろう」をやったりしていました。

●自粛中は、画面上でつながったまま、遊びをしていたのでしょうか?
 学童自体も閉所していたりして、8月くらいから再開をしていたのですが、その時期から、オンラインで活動をしていました。
 画面共有の機能を活用し、絵をかいて絵しりとりをしたり、「うちで踊ろう」をしたり、家の中のものを持ちよって、借りもの競争のような遊びをしていました。

●オンラインだからこそできる遊びという感じですね。
 学童が再開されてからは、学童の部屋の一番後ろにPCを設置し、部屋の全体の様子が見えるようにしてもらい、私たち学生スタッフが学童の子どもたちを見守るという活動もしていました。子どもたちが自分で折った折り紙などを見せに来てくれたりして、可愛かったです。

●対面の活動と比べて、オンラインで苦労したことはありますか?
 全体の動きが見づらかったです。子どもたちが画面に集まってきてしまうため、元気な子が前に来て、後ろの方の様子が見えなかったりしました。積極的な子は画面の前にどんどん出てきますが、子どもたち全員にまんべんなく接する機会は失われてしまったように感じます。

●現在は対面での活動が再開されているんですか?
 はい。11月下旬より再開しました。活動の人数制限や健康観察などを徹底し、少しずつ以前のような形に戻ってきています。
 久しぶりに対面で会えてとても嬉しく、また児童も久々の再会を喜んでくれていました。

1サークル員として

●このサークルに入った理由は何でしょうか?
 学芸大学に入ったからには、教育に関わるサークルに参加したかった、というのが第一の理由です。教員志望なので、子どもと直接関わってみたいと思っていました。また、複数のサークルを見学する中で、このサークルは毎日活動があるので、自分の行けるときに参加ができるというのが魅力でした。ほかの部活とも両立しやすいです。
 また、社会人の方もここに関わっていて、地域のボランティアの方がいたり、パソナフォスターという学童を運営してくださっている企業さんと、私たちがより良い形で子どもたちと関われるように、連携を取りながら日々の活動に取り組んでいます。もともとは大学の研究事業で始まったものだったので、学芸大の先生方も深く関わっています。外部の方や先生方のサポートやアドバイスを受けられるというのも魅力でした。

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●実際に入って、何か得られることはありましたか。
 たくさんありますが、日頃から、子どもたちの良いところを見てあげることが大切と感じました。欠点を探して直そうとする「粗探しの教育」ではなく、良いところをたくさん見つけてあげて、ほめて伸ばして、その他で直したほうが良いことがあれば、どうしたらそれを良いところに変えられるかを、一緒に考えていくんですね。これは、教員になったときにとても大切なんじゃないかなと思います。

●活動する上で気を付けていることはありますか?
 子どもたちは年上が大好きで、たくさん集まってくれるんですね。例えば、「先生、二人で一緒にオセロしよう~」とか、「二人で遊ぼう」とたくさん誘ってくれるのですが、私たちが主ではないので、私たちと子ども、というよりは、子どもたち同士の関係を大事にできるように気を付けています。「じゃあ、○○ちゃんも一緒に遊ぼうって誘ってみよう」など、必ず、その子だけでなくほかの子も巻き込むようにしています。私たちは、子どもたち同士の関係を、一歩引いた立場から見る、ということを常に意識しています。

●このサークル活動でのやり甲斐は何でしょうか。
 子どもたちの変化を見届けられるところですね。
 昨年3月には、3年生たちが、後輩にどんな姿を見せたいか、ということをテーマにして合宿を行ったんですが、最後のミーティングで、今までの学童の活動の振り返りをしたときに、ちょっと大人っぽくなったというか、成長した様子が見られたときは、嬉しくてたまりませんでした。大変でも、企画してよかったなと感じました。毎日活動しているため、子どもたちの成長を近くで見守ることができます。

最後に一言

cococolorsは、子どもたちの日々の成長とともに私たち自身も成長を実感できる場所です。自分なりの関わり方で子どもたちと超密接に関われます!興味のある方はぜひ、公式SNSを覗いてみてください!

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Twitter:@tgu_cococolors
インスタグラム:@tgu_cococolors

(掲載日:2021.1.6)
取材・編集/惣野沙彩、矢部葵
写真提供/学童サークルcococolors
※掲載写真は2019年9月以前の写真です