学生の学び

本事業のねらい

学校教育法等の改正を受け、平成19年度から、特別支援教育が名実ともに始まりました。全ての小・中学校等教員に特別支援教育の指導技術が求められるようになったわけです。

しかし、小・中学校等における通常学級の教員の多くは、特別な教育ニーズを有する子どもたちに対する知識や理解が十分ではないことが少なくありません。子どもたちの教育的ニーズを包括的に把握するアセスメントを行い、それに基づく個別の教育支援計画、個別の指導計画を策定する力量が期待されていますが、まだ十分とはいえない状況です。

小・中学校等にも、特別な支援を必要とする児童生徒が6.3%程度いるといわれています(2002年文部科学省)。すなわち、40人の学級に平均すると2人程度は在籍していることになります。現在、こうした指導技術を有する小・中学校等教員を養成するシステムの開発と実施が、教員養成大学に対して社会的に強く求められています。

本事業では、東京学芸大学の教員養成課程に属する全ての学生に対して、アセスメントとそれに基づく個別の指導計画の重要性を理解し、その作成に必要な力量を備えた教員養成システムを開発、試行、実施するものです。そして、特別支援教育に関する指導技術の高い教員養成システムを構築・実践することが本事業の目的です。

  • 実践と評価:教育実習やその他の教育臨床活動
  • 個別の指導計画の作成:ロールプレイやケース事例(作成演習)
  • アセスメント:各障害が発達にもたらす影響を知る各困難に応じた評価法について学ぶ(演習形式)

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