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連続講演会<第十七回>
子ども・青少年の居場所づくり
〜国分寺のボランティア活動「中学生の広場」実践報告〜

 地域での子ども・青少年の居場所づくりをテーマに、国分寺市でご活躍されている講師による講演が行われ、地域の方、学生、教職員の参加を得ることができました。講師である前納寛乃さんは、現在国分寺市を中心に、『中学生の広場』という、中学生を対象にした補修教室や農業体験、キャンプ、デッサンなどの「居場所」づくり活動を行なっています。

 講演では、中学生という、精神的に不安定で未熟な年代の心を受け止める場所がなかなか存在しないことや、そのような中学生たちが夜の街に居場所を求めてしまう現状を変えるきっかけとしての居場所づくりの意義が話されました。また、大きな課題として、母子家庭に育つ子どもたちの現状も話題となりました。

 講師自身の実践である「中学生の広場」では、そのような子どもたちに補習教室を提供し、勉強から離脱することで夜の街に居場所を求めるという悪循環を断ち切ることや、農業体験などを通じて、社会で生きてゆくための選択肢の幅を広げてゆくなどの試みがされているということでした。

 質疑応答では、中学生に対する広報の方法や、行政・教育関係者との関わりという課題について参加者と講演者との意見交換がされました。講演後には、「中学生の広場」で実践されている毛糸づくりワークショップが行われ、参加者は楽しみながら毛糸づくりの体験をしました。

【予告ページ】

講演記録
講演「中学生の居場所づくり」(pdf:228.5KB)

日時 2007年12月12日(水) 14:30開始
[開演の30分前開場] 16:30終了
会場 東京学芸大学 環境教育実践施設 1F 多目的室
[アクセスマップ]
参加費 無料
参加者数 13名 (一般 8名、学生 2名、教職員 3名)
プログラム

■14:30〜
挨拶/多摩川エコモーションの紹介

■14:40〜
講演「中学生の居場所づくり」

講師:前納 寛乃 さん
(「中学生の広場」代表)

■15:40〜
質疑応答

■16:00〜
毛糸づくり体験ワークショップ

■16:30〜
交流タイム

■17:00 終了

 
講師プロフィール
前納 寛乃(まえの ひろの)
「中学生の広場」 代表
『中学生の広場』 団体PR
 私たちは、精神的に不安定であり未熟な中学生の心を受け止め、はげまし、正しい中学生生活を送ることの一助を願って、日々活動を行なっています(居場所づくり)。
 具体的には、毎週土曜日午後、国分寺市ひかりプラザを中心に学習会(土曜補習教室)を行い、毎日の学習の補助をし、夕方から畑で耕作活動を行なっています。また、月一回は、毛糸づくり(羊毛から)や、デッサン、ボランティア活動などを体験し、知識を体得することを目指します。ここから卒業した生徒は、高校になっても参加して来ます。
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