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連続講演会<第十八回>
横浜市における環境教育の取組について
〜環境教育「出前講座」を中心として〜

 横浜市環境創造局の環境活動事業課で環境教育を担当していらっしゃる、美濃輪和朗さんによる講演が行われました。学生の参加が多かったほか、地域の方、市民団体の方、学校の教員の方に、ご参加いただきました。

 講演ではまず、横浜市の自然環境について、クイズ形式で学びました。市内の緑に恵まれた、谷戸に囲まれた地域を中心に、写真で紹介されました。横浜といえば、みなとみらいの印象が強いため、横浜市に森林や農地が多く残されていることに、参加者の多くが驚かされました。また、港湾開発が進み、市民と海との距離が遠くなっている中でも、実は市内の一部に、海水浴や潮干狩りができる砂浜が残されているそうです。

 横浜市では平成18年に、環境教育アクションプランが作成され、環境教育事業の一つとして、学校や地域を対象とした出前講座が行われています。環境創造局が仲介役となって、市民団体や環境創造局の各部署と学校をつなぎ、年間を通したプログラムを作成し、希望のあった各学校で出前講座が行われます。野外に出て植物に触れたり、学校に動物の骨を持ち込んだりして、生徒や児童が主体的に学ぶことを目指しているとのことです。

 講演会後には交流会が行われ、参加者の方が美濃輪さんに質問をしたり、参加者同士の情報交換の場になったりしました。

(報告:遠藤友章 環境教育専攻2年・多摩川エコモーション学生企画委員)

【予告ページ】

講演記録
講演「横浜市の環境教育の取組について〜環境教育『出前講座』を中心として〜」(pdf:278.6KB)

日時 2008年2月13日(水) 14:00開演
[開演の30分前開場] 16:00終了
会場 東京学芸大学 環境教育実践施設 1F 多目的室
[アクセスマップ]
参加費 無料
参加者 46名 (一般 21名、学生 20名、教職員 5名)
プログラム

■14:00〜
挨拶/多摩川エコモーションの紹介

■14:10〜
講演「横浜市の環境教育の取組について〜環境教育『出前講座』を中心として〜」

講師:美濃輪 和朗さん
(横浜市 環境創造局 環境活動事業課 環境教育担当)

■15:00〜
休憩

■15:10〜
質疑応答

■15:30〜
交流会

■16:00 終了

司会進行:遠藤 友章
(東京学芸大学 環境教育専攻2年 多摩川エコモーション学生企画委員)

参加者の感想

・現場(出前講座)を踏んでいる方は知識だけでなく深く広く説明していただけてよかった。何よりも横浜市の小金井市を上回るレベルの高い文化度の中で環境を守るべき子どもたち、市民を羨ましく思います。

・横浜市の出前教育の具体的内容が見えたとともにその事例の問題点や他の自治体などにも活かしていけるのではと感じた。

・「出前講座」をコーディネートしている立場からのお話、横浜市での取組みの現状がわかった。学校の先生や講師となる市職員の方の現場での声も聞いてみたかった。

・小金井市では学芸大学での取り組みや小金井市環境市議会、野川自然再生協議会(野川自然の会)や他の自然系グループなどボランティアがかかわっていると思う。大変良い講習会でした。

 
講師プロフィール
美濃輪 和朗(みのわ かずお)
横浜市 環境創造局 環境活動事業課
環境教育担当
横浜市の環境教育
 横浜市では平成17年に「持続可能な社会の実現に向け、自ら考え具体的な行動を実践する人づくり」を基本理念にした「横浜市環境教育基本方針」を策定しました。これを受け、平成18年に市民・学校・事業者・行政など各主体の具体的な行動の手引きとして「横浜市環境教育アクションプラン」が策定されました。その中では、「ともに学び、育ち合う」ことによって地域の環境教育力を育て、『環境行動都市よこはま』を創造していくことが目指されており、環境教育「出前講座」も、その一環として行なわれています。
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