研究分野

臨床人間情報学
教育,福祉,医療の分野における対人支援を,認知(行動)科学の立場から基礎づけ,支援方法の発達に寄与することを意図しています.具体的には健常者ならびに障害者を対象とする認知機能の解析,認知(行動)科学に基づく臨床技法の解析と再構築を研究しています.最近の成果に次のものがあります.

・ASDに見られる感覚異常と局所バイアスとの関連性
・表情認知時の主観的ならびに他覚的情動評価
・両耳聴時の聴覚系脳幹に見られる課題特異的反応

(研究担当:池田一成教授)
言語・コミュニケーション支援
言語・コミュニケーションの発達に課題のある幼児・児童・生徒のアセスメントや支援のあり方について研究や実践を行っています.学校など関連機関と連携しながら,重複障害のある子どものコミュニケーション,知的障害や「ことばの遅れ」のある子どもの言語スキル,高機能自閉症や学習障害(LD)など発達障害のある児童・生徒の言語学習などを対象として,評価や支援方法の開発に取り組んでいます.語彙の芽ばえから文章理解,読み書きまで広くことばを扱うにあたり,支えとなる対人コミュニケーションや認知的スキルも重視しています.

(研究担当:大伴潔教授)
教育臨床・教育実践・教育課題
教育実践の歴史と現状や、学力問題・教育課程・震災後教育・人権教育などの教育課題について、総合的な教育臨床研究を行っています。

・子どもたちとの7万3千日(東京学芸大学出版会)
・2017小学校学習指導要領の読み方・使い方(明石書店)
・2017中学校学習指導要領の読み方・使い方(明石書店)
・道徳教育と愛国心(岩波書店)

(研究担当:大森直樹教授)
応用教育情報学
特別支援教育分野における情報技術の効果的な活用や,そのために必要な基礎的な検討を行うことを目的として主に次の2点を中心とした研究を行っています.

・視覚機能の発達と障害
  視覚機能の発達や障害に関する評価および教育的支援に関する研究.単一の視覚障害だけでなく,重複障害も含め広く検討しています.
・特別支援教育における情報システムの設計・開発・利用
  特別支援教育で活用できる教材開発や,障害児・者の教育・生活支援を目的とした情報システムの設計開発,利用評価等を行っています.

(研究担当:小林巌教授)
教育臨床心理学
子どもの臨床心理学に関わる学校不適応の問題(不登校問題、いじめ問題、ひきこもりの問題、非行など)の研究を行っています.具体的には、市町や学校単位で、不登校の未然防止のための総合施策の支援と教師へのコンサルテーション、ソーシャルスキル教育に関わる研究を続けています.惨事ストレスでのPTSDの未然防止や、学校不適応の心理治療および教育支援研究として子どものこころをケアする野外教育活動を開発、実施しています.

『保護者とつながる教師のコミュニケーション術』(東洋館出版社)
『図解でマスター! 実践学校カウンセリング2016』(小学館)
『学校でしかできない不登校支援と未然防止』(東洋館出版)
『子どもの対人スキルサポートガイド―感情表現を豊かにするSST』(金剛出版)

(研究担当: 小林正幸教授)
教育臨床コンサルテーション
知的・発達障害児者(知的障害,ダウン症,自閉症スペクトラム障害,LD学習障害,ADHD注意欠如多動性障害,等)の心理・行動の発達特性の理解や支援方法,発達障害カウンセリング,療育に関する障害児心理学研究,臨床心理学研究,および,不登校や精神医学的な問題を示す学校不適応に関する教育診断・アセスメント法,相談・支援,指導法に関する教育臨床学研究を行っています。

 ・ASIST学校適応スキルプロフィール―適応スキル・支援ニーズのアセスメントと支援目標の立案-特別支援教育・教育相談・障害者支援のために.福村出版.2014.
 ・ちゃんと人とつきあいたい(2)-発達障害や人間関係に悩む人のためのソーシャルスキル・トレーニング-.エンパワメント研究所.2017.
 ・特別支援教育の新しいステージ5つのI(アイ)で始まる知的障害児教育の実践・研究-新学習指導要領から読む新たな授業つくり-.福村出版.2019.

(研究担当:橋本創一教授)