ホーム > イベント >講演会・シンポジウム 一覧  > 連続講演会<第一回>
連続講演会<第一回>  
多摩の川と森を考える –自然と人々のこれから– 01

 本講演会から、現代GPの講演会が開始されました。多くの地域の方々や学生、教員の参加を得ました。

 はじめに現代GPの背景と内容について、本学環境教育の教員から説明がありました。その後、武蔵野の自然と人々との関わりについて研究をされている2名の講師による講演会が行われました。

 講演「鶴見川流域はバクの形:都市流域再生の歩み」においては、多摩三浦丘陵群に位置する鶴見川と、その流域における都市再生について、行政や流域連携組織の活動を中心に報告されました。

 講演「武蔵野台地の平地林〜その過去と未来〜」においては、武蔵野台地の平地林と人々との関わりについて、平地林の農用林としての役割や、森林バイオマスの見直しについての話がされました。そして、これからの環境教育や、平地林を次世代へ受け継いでゆくことついての再考が提言されました。

 参加者の方々からは、本公演から、多摩川と武蔵野の自然について見直すきっかけを得られたとの声を聞くことができました。

【予告ページ】

講演記録
講演「鶴見川流域はバクの形:都市流域再生の歩み」(pdf:5195.2KB)
講演「武蔵野台地の平地林〜その過去と未来〜」(pdf:4359.6KB)

日時 2005年12月3日(土) 13:00〜17:00
[開演の30分前開場]
会場 東京学芸大学 芸術館 [アクセスマップ]
参加者 64名 (一般 29名、学生 34名、大学職員 1名)
プログラム [第1部] 13:00〜

■挨拶
長谷川 正 (東京学芸大学自然科学系長)

■本取組の背景と内容
小泉 武榮 (東京学芸大学環境教育実践施設長)
樋口 利彦 (東京学芸大学環境教育実践施設・教授)

[第2部] 14:30〜

■14:30〜
講演「鶴見川流域はバクの形:都市流域再生の歩み」

講師:岸 由二
(慶応義塾大学経済学部・教授、
NPO法人鶴見川流域ネットワーキング・代表理事)

■16:00〜
講演「武蔵野台地の平地林〜その過去と未来〜」

講師:犬井 正(獨協大学経済学部・教授)

参加者の感想

・地域と川との関わりについてのヒントを得た気がします。

・流域全体での治水や、環境保全を考えることは、亜流域間などのバランスや土地の性格の違いを考慮して進めなくてはならないことなので、全体を俯瞰できる広い視野が必要であると感じました。

・武蔵野の平地林がいかにして保全されてきたかを理解することができた。

・森林資源の重要性が薄れていく中でどのようにして森林(平地林)の価値を高めていくかについて考えさせられた。

 
講師プロフィール
岸 由二(きしゆうじ)
慶応義塾大学経済学部・教授、
NPO法人鶴見川流域ネットワーキング・代表理事
鶴見川流域育ち。慶応大教授。生物学、地域生態文化論担当。流域・丘陵ベースの環境保全型都市づくりに関心をもち、鶴見川流域ネットワーキング、いるか丘陵ネットワークなどの代表を勤める。国土交通省河川分科会委員。著書:「いのちあつまれ小網代」、「自然へのまなざし」、「リバーネーム」など。
犬井 正(いぬいただし)
獨協大学経済学部・教授
獨協大学経済学部教授。理学博士。経済地理学、地域生態論ほか担当。持続可能な社会システムの構築をめざし、平地林・里山の研究と保全活動に取り組んでいる。現在、くぬぎ山地区自然再生協議会会長、飯能名栗エコツーリズム推進協議会会長などを勤める。著書:『関東平野の平地林』(1992、古今書院)、『人と緑の文化誌』(1993、三芳町教育委員会)、『里山と人の履歴』(2002、新思索社)など。
ページトップへ戻る