国立大学法人 東京学芸大学 平成20年度 専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム「実践的指導力育成を保証する評価指標の開発」 平成20年度 専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム「実践的指導力育成を保証する評価指標の開発」
ポートフォリオ

ポートフォリオの作成

教職大学院の学びのプロセスにおいて、それぞれの段階に応じたポートフォリオを作成していきます。段階については年間計画を参照しながら、ベースラインポートフォリオ、ワーキングポートフォリオ、総合ポートフォリオを準備してください。

ベースラインポートフォリオ
ベースラインポートフォリオは、教職大学院での学びをはじめるにあたって、自分自身の課題研究における主たる目標を、最初の段階で、位置づけ、描くものです。ベースラインポートフォリオでは、以下のものを準備してください。

研究計画書
入試段階で作成した研究計画書(メモ書きでも可)

個人のプロフィール
あなたは、学習の方法や生活における経験や知識などを、すでに豊かに身につけていることでしょう。ベースラインポートフォリオの「個人のプロフィール」では、あなたの今現在を改めて表現するものです。
あなたの長所を再確認するために、過去のふりかえりをしてください。あなたが人生の初期において学んだことをふりかえった時に、自分自身の「資源」に気づくはずです。
また教職大学院での学びをすすめていくうえで、「最初の段階」を記録しておくことは、学習の「軌跡」や「転換点」を把握するために重要です。

私の課題
「課題研究」では、自分自身の課題をみつけ、その課題を探求していきます。また、その課題には、理論的な裏付け、実践的な裏付けが必要となります。課題研究がスタートする時点で思い描いている「私の課題」について、理論的な証拠・実践的な証拠を考えることから「私の研究課題」へと洗練させましょう。

コンセプトマップ
「課題」を探る初期の段階では、思いつくままにアイディアを出してみる作業を行います。そのアイディアを単語やフレーズとして「言葉」で表し、これらの「言葉」を概念ごとに整理し、視覚的に表現したものがコンセプトマップです。具体的には、アイディアとして出てきた「言葉」を共通性や規則性を持つもの同士を線でむすび、また派生するアイディアをつないでいきます。
コンセプトマップを作成することで、何がわかっていて、何がわかっていないか、何を明らかにしていきたいなどを整理することが出来ます。

 

ワーキングポートフォリオ
課題研究を具体的にすすめていく時期に、研究の経過を他者に説明したり、自分自身のふりかえりに活用するために作成します。ワーキングポートフォリオでは、下記のものを準備してください。

研究計画書+研究計画書の更新シート
課題研究を進めていく過程で、個別指導(週1回)、グループ別検討会(月1回)、集中検討会(年2回)という研究計画書に基づく報告と討議をする場が設定されています。ワーキングポートフォリオでは、毎回作成した「研究計画書」とその研究計画書を基にした議論の内容をまとめた「研究計画の更新シート」をセットにして保管します。

ルーブリック+自己評価シート
ルーブリックのページを参照

リフレクションシート
リフレクションシートのページを参照

実習・授業との関連シート
課題研究は、実習や授業といった他の教職大学院での学びを統合するものです。そこで、課題研究で獲得したい力量(ルーブリックの指標)が、実習・授業の場面で獲得されたかについて具体的に書くことで、実習や授業で獲得したことと課題研究ですすめている課題との関係を確認します。このシートは前期・後期の学期終了時に記入して、保管します。

総合ポートフォリオ
課題研究の最終的な成果をまとめるものです。総合ポートフォリオには、下記のものを準備してください。

課題研究成果報告書
課題研究成果物
「課題研究」をふりかえる自己評価用紙