Plus-DXの成果を活かした教育実習DXを進めています

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東京学芸大学は、文部科学省より大学改革推進等補助金(デジタル活用教育高度化事業)「デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン」(Plus-DX)の事業実施機関の選定を受け、「eポートフォリオ構築によるデジタル技術を活用した教育実習DX」に取組んできました。学校教育におけるDXを教員養成段階から変革し、学生本位の多角的・多面的な学びの振り返りを促進することで、修得主義に基づく教員養成を実現しようとする試みです。

本学のPlus-DXでは、教育実習日誌をデジタル化し、教育実習の記録や指導・支援の記録を集約する「教育実習日誌eポートフォリオ」(実習ポートフォリオ)を開発しました。この実習ポートフォリオにより、いつでもどこでも教育実習日誌をやり取りできるようになり、学生の実習中の振り返りを促進するだけでなく、従来は保存できなかった実習記録(指導案やコメント等)も相互に蓄積・共有できるようになりました。これまでの2年間(令和3,4年度)の試行実施を踏まえ、今年度(令和5年度)の附属学校・園における教育実習から本格実施します。

また、実習ポートフォリオを含む学内の各種システムとデータ連携し、学生の教員養成に関わるすべての学びの記録を統合、蓄積し、学習状況を分析・可視化する「TGUポートフォリオ」を構築しました。このTGUポートフォリオは、教育AIにより学生の学習状況の分析・可視化を行うダッシュボードと学生生活や学修を支援するチャットボットを有しており、本年度から試験利用を開始する予定です。

TGUポートフォリオを活用し、在学期間4年間の連続的な教員養成に関わる学修の状況と成果の多角的・多面的な学びの振り返りを促進することで、エビデンスに基づき、何を学び、身に付けることができるのかを中軸に据えた学生本位の教員養成の実現を目指します。

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