vol.4

E類生涯スポーツコース3年
相上 生磨さん

学芸⼤学への進学を決めた理由は何ですか?

僕は小学校の時から先生になりたいと思っていました。中学生から高1の頃までは社会の先生になりたいと思っていたのですが、教壇に立って授業するよりも、生徒と一緒に楽しく学んでいける体育の方が好きだと思い直し、高2の頃から体育科を志望しました。 そして、学芸大学の中でもE類生涯スポーツコースは、保健体育を中心に広くいろいろな選択肢を考えられる学科だと思ったので、ここで学んでいきたいという気持ちが決まりました。

E類生涯スポーツコースでは、どのようなことを学んでいますか?

E類生涯スポーツコースでは、生涯スポーツと名のついている通り、生涯運動を続けてほしいという思いがテーマになっています。教育学部というと学校教育をイメージしますが、この学部では体育の授業だけではなく、歳をとってからの運動のことも考えています。 体育科(E類生涯スポーツコースとA・B類保健体育)の研究室は大きくわけて2つの分野があり、それが自然科学系と人文社会科学系です。僕は人文社会科学系に所属していて、特にスポーツ社会学を学んでいます。スポーツ社会学はオリンピックやスポーツ漫画など、スポーツに関連した物事がどのように社会に影響を及ぼしているか、ということを追求する学問です。

Eスポにはどのような人がいますか?

Eスポでは中高の保健体育の教員免許が取得できるので、必須ではないのですが免許を取る人が多いです。僕も中高の保健体育の免許を取るつもりです。卒業後はスポーツメーカーに就職したり、プロになったりする人もいます。また、先生になる人も意外と多くいます。

夏に教育実習がありましたが、どのような授業を行いましたか?

僕は実習先の中学校でバスケットボールの授業を行いましたが、授業の中で生徒たちに考えてもらうことに重点を置きました。始めに技術的なことを伝えて確認し、その後に試合を行うたびに、チームで改善点を話し合ってもらいました。それを受けて僕も一緒に生徒たちと改善点を考えました。実習先の生徒たちはみんな頭が良く、話し合いを有意義に進めることができました。 クラスによっては今回と同じようにうまくいく事ばかりではないと思うので、教員になった後も試行錯誤をして経験を積みたいと思っています。

専門的に行っているスポーツがテニスだと伺いましたが、テニスを始めたきっかけはなんですか?

テニスを始めたのは中一の時でした。元々バスケ部に入りたいなと思っていたのですが、バスケ部の人が多すぎてレギュラーを取るのが難しそうだったので、興味のあったテニス部で体験をしてみました。その時にコーチに「センスがある」と言われたのがきっかけです。それから紆余曲折を経て、インターハイにも出場することができました。 今も部活動でソフトテニスをやっていて、普段は18:00〜20:00の時間に北門のテニスコートで練習しています。平日3日と土日のどちらか1日、多くて週5日程度が部活の日になっています。最近では教育大学全国大会で優勝するなど、頑張って活動しています。

尊敬するスポーツ選手はいますか?

ラグビーW杯主将のリーチマイケル選手です。特に個人種目のスポーツは、技術的なレベルが上がってくるとメンタルの戦いであるという側面がありますが、僕はあまりメンタルが強くないので、強い選手に憧れます。練習の時に、常に実践を想定しろとよく言われます。状況を考えられる力が、メンタルを鍛えるのに大切だと思っています。

普段の生活について教えてください。

出身は埼玉ですが、今は高校時代の友人と5人でシェアハウスをして暮らしています。5人で光熱費を分割するので、その分家賃を安く済ませることができていいです。シェアハウスと聞くと喧嘩したりいろいろな問題がありそうだと言われますが、特に仲の良かった友人たちと暮らしているので一緒に遊びに行ったりしやすいし、一人暮らしと違い寂しさもないです。今は近くのコンビニでバイトをしているのですが、シェアハウスの友達と一緒なので、楽しくやれています。

Eスポは鍛えている人が多いと思いますが、好きな筋肉などはありますか?

(筋肉ではないですが、)すらっとしたアキレス腱が好きです。陸上部など足が速い人はアキレス腱が綺麗な人が多いです。テニスでも足は非常に大切で、球を追いかけるための能力や打つ時の踏ん張りにも足の筋肉が大切になります。運動は全般的に足から始まっていると言えると思います。

座右の銘はありますか?

『急がば回れ』です。急いでいろいろな事をやっても結果は出ないと思っているのですが、これは高校時代の実体験からきています。僕は高2の時、普通は3年生しか出場できない関東大会に出場して、周りから注目されていました。高2の新人戦でもシードになっていて期待されていたのですが、初戦で負けてしまいました。その後にあった春の大会でも負けて、どうしようもなく焦りと落ち込みを抱えていたのですが、監督や周りの人に支えられて、急いた気持ちを抑えながらなんとか耐えて、結果的にインターハイに出場することができました。こうした経験から、落ち込んだ時期に変に焦ったりすることなく、必要なことをゆっくりと確実に自分のものとしていくことが大切だと思っています。

相上 生磨さんの1日

Point!

  • 寝る前に勉強して記憶UPを狙っている
  • 自由時間はテレビやYouTubeを見たり、シェアハウスの友達と遊んだり勉強以外のことをしている
  • 休日はランニングをして、リフレッシュや体力づくりをしている。

あなたの宝物は?

部活の仲間です。少ない人数ながら、共通の目標に向かって全員で向かっていける素晴らしい人たちが集まっていて、先輩後輩関係なく尊敬しています。辛いことや苦しいことの方が多いけれど、この仲間がいることで乗り越えられます。そして、目標を達成した時の達成感は凄いものがあります。部活がなければ大学生活はここまで充実したものにならなかったですし、出会えて本当に良かったと思いました。なので、この写真を選びました。

宝物

Caudex(コーデックス)とはラテン語で塊根植物を意味する。塊根植物の「焦らず、手を掛け過ぎず、ちゃんと育てると、綺麗な花が咲く」という育て方の特徴が教育に通ずるものがあり、タイトル・ロゴとして起用。