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連続講演会<第四回>
森と川、人と自然 いっしょに育む 地域の学び 01

 「森と川、人と自然 いっしょに育む 地域の学び 01」をテーマに、エコツーリズム、そしてエコミュージアムに関わる研究をされている2名の講師による講演会が行われました。

 講演「環境教育としてのエコツーリズム〜地域づくりにおける大人の学び〜」では、環境教育とエコツーリズムの関連、沖縄のエコツーリズムの現状と持続可能な地域づくり、オーストラリアの環境教育とエコツーリズムについて紹介されました。

 講演「手取川エコミュージアム構想と大学・研究者の役割」では、金沢の手取川を中心に展開するエコミュージアムの紹介と、地域の自然や文化などの価値の再認識の重要性の提言がされました。また、エコミュージアムを展開する上で、地域をサポートする役割を担う大学のあり方について提言がされました。

 前回の講演会を含め、多摩川バイオリージョンを展開してゆく上での、地域や大学のあり方を考える契機となりました。

【予告ページ】

講演「環境教育としてのエコツーリズム〜地域づくりにおける大人の学び」(pdf:12191.7KB)
講演「手取川エコミュージアム構想と大学・研究者の役割」(pdf:11966.0KB)

日時 2006年2月13日(月) 13:00〜17:30
[開演の30分前開場] 
会場 東京学芸大学 環境教育実践施設 1F 多目的教室
[アクセスマップ]
参加者 59名(一般 37名、学生 20名、大学職員 2名)
プログラム

■13:10〜
講演「環境教育としてのエコツーリズム
〜地域づくりにおける大人の学び」
講師:大島 順子 氏
(琉球大学 法文学部観光科学科 助教授
NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J) 理事

■14:40〜
講演「手取川エコミュージアム構想と大学・研究者の役割」

講師:青木 賢人 氏
(金沢大学 文学部地理学教室/自然計測応用研究センター 助教授)

■16:10〜
全体ディスカッション・質疑応答

参加者の感想

・エコツーリズムを単なるツーリズムという旅行形態の一要素として捉  えるのではなく、自然環境、社会環境、地球環境にまで目配りし、人間のあり方、ありようを追求されているのに感銘を受けました。

・手取川の風景の変化は、人間の生活と場所とのつながりが希薄になっていった結果であるということを実感しました。また、エコミュージアムの中での大学の位置づけについては、様々な方法があると思いますが、青木さんのお話の中で、地域貢献コーディネーターという存在は重要であると思いました。

・大学と地域の関わりについて考えさせられた。地域住民が自分の地域好きになれるような教育の必要性も感じた。

・すでに行われているエコミュージアムについて説明があり、とてもわかりやすかった。人と人、人と地域の結びつきが希薄になっていると言われている今日で、その解決の可能性が示されたように思う。

 
講師プロフィール
大 島 順 子 (おおしま じゅんこ)
琉球大学 法文学部観光科学科 助教授
  研究キーワードは、環境教育としてのエコツーリズム、持続可能なツーリズムによる地域づくり、地域づくりにおける大人の学び。
  沖縄の豊かな自然環境を保全し、自然と深く結びついた固有な生活文化や歴史、伝統を適正な形で伝承していくプロセスが、持続的な観光資源として地域の自立と活性化を導き、主体的に動き出す住民組織と行政の協働のあり方を学ぶ場であると確信しています。
  国立大学法人琉球大学法文学部観光科学科助教授。NPO法人「持続可能な開発のための教育の10年」推進会議(ESD-J)理事。NPO法人国頭ツーリズム協会相談役。
青 木 賢 人 (あおき たつと)
金沢大学文学部地理学教室/自然計測応用研究センター 助教授
1969年東京生まれ。金沢大学文学部地理学教室/自然計測応用研究センター助教授。博士(理学)。 専門は自然地理学。
  研究対象は主として寒冷地域の自然史研究とGISを用いた環境分析。手取川流域の観光ボランティアと協働で「手取川エコミュージアム」構想を立案。
  関連業績に「エコミュージアムと大学・大学研究者」(地理,50-12,2005)、『川の恵み物語 手取川のトリビア〜テドリビア〜』(手取川エコミュージアム,2005)など。
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