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連続講演会<第六回>
多摩川エコミュージアム交流フォーラム
〜自然・文化、そして人をつなぎ、持続可能なコミュニティー〜

 「多摩川エコミュージアム交流フォーラム〜自然・文化、そして人をつなぎ、持続可能なコミュニティー〜」をテーマに、5名の講師による講演が行われました。

 基調講演「エコミュージアムによる持続可能な地域社会づくり」では、エコミュージアムを展開して行く際に要となる「記憶の継承」と「対話の場づくり」について、博物館とまちづくりをつなぐ「地域学」の方法論や地域で積み重ねられてきた経験などを基に提言されました。

 その後、4名の講師による地域のエコミュージアムの活動報告がありました。

 報告1「多摩川源流のむらづくり」では、多摩源流の山梨県小菅村におけるむらづくりについて、村の現状と課題、またそれを乗り越えてゆくための様々な取り組みについて報告されました。

 報告2「多摩NT (ニュータウン) ・オアシスの新たな公園管理スタイル」では、八王子市の長池公園におけるNPOが主体となる公園管理の特徴やボランティアの活動について報告されました。

 報告3「みどりのカラーマップと田んぼの時間」では、小金井市環境市民会議が、今後の市の環境施策に反映してゆくことを目標に作成した小金井市の緑地マップの紹介と、市民でも特に主婦・母親という視点から、田んぼでの子ども達との米作りの取組みについて紹介されました。

 報告4「環境学習と流域ネットワーク」では、川崎市の「等々力水辺の楽校」の例から、地域の団体、行政、企業の連携についてのあり方が提言されました。

 プログラムの最後には「おしゃべりワークショップ」が行われ、報告者と参加者のより緊密な交流の機会を持つことができました。

【予告ページ】

講演記録
基調講演「エコミュージアムによる持続可能な地域社会づくり」 (pdf:1.29MB)
報告1「多摩川源流のむらづくり」(pdf:1.28MB)
報告2「多摩ニュータウン・オアシスの新たな公園管理スタイル」(pdf:1.30MB)
報告3「みどりのカラーマップと田んぼの時間」(pdf:1.32MB)
報告4「環境学習と流域ネットワーク」(pdf:1.31MB)
多摩川エコミュージアム交流フォーラムワークショップの内容報告(pdf:1.28MB)

日時 2006年6月28日(水) 13:00〜17:40 (18:00〜交流会)
会場 東京学芸大学 環境教育実践施設 1F 多目的教室
[アクセスマップ]
参加者 38名 (一般 24名、学生 12名、教職員 2名)
プログラム

第1部

■13:00〜
挨拶/プロジェクト紹介
(“多摩川バイオリージョンにおけるエコミュージアムの展開”について)

■13:20〜
基調講演:「エコミュージアムによる持続可能な地域社会づくり」

講師:嵯峨 創平 (NPO法人「環境文化のための対話研究所」(IDEC) 代表) 

■14:00〜
地域のエコミュージアム活動報告(各30分)

1 「多摩川源流のむらづくり」
講師:青柳 諭 (山梨県小菅村 源流振興課長)

2 「多摩NT(ニュータウン)・オアシスの新たな公園管理スタイル」
講師:内野 秀重 (八王子市 長池公園自然観 副館長)

3 「みどりのカラーマップと田んぼの時間」
講師:平井 正風・早崎 眞佐子 (小金井市環境市民会議)

4 「環境学習と流域ネットワーク」
講師: 鈴木 眞智子 (NPO法人 多摩川エコミュージアム 事務局長)

■16:00〜
おしゃべりワークショップ
*4つの報告事例ごとにグループに分かれ、報告者と参加者の間で質疑応答・ディスカッション

■17:00〜
ワークショップの内容報告&全体のまとめ

■17:40 フォーラム終了

  第2部

■18:00〜20:00
ネットワーキング交流会

参加者の感想

・とてもおもしろかった。地域のつながりの大切さを感じた。

・実生活を伴った報告は危機感があり楽しめました。

・実際に主体的に活動している話を聞くことができてよかった。

・プレゼンテーションも良かったが、ワークショップで色々自由に話せたことは、とても良い企画だった。大学で流域について等を習ったので興味深かった。

 
講師プロフィール
嵯峨 創平 (さが そうへい)

1961年生。 (財)日本地域開発センター研究員を経て、1995年に独立。まちづくり/環境教育/博物館などに関わるプランナー&ファシリテータ−として活動を始める。今までに訪れたまちむらは北海道宗谷岬から沖縄県西表島まで47都道府県700ヶ所以上。2003年春、「環境文化のための対話研究所」を設立し、現在代表理事・事務局長。
☆詳しいプロフィール

青柳 諭 (あおやぎ さとし)
山梨県 小菅村 源流振興課長
 1955年3月31日生まれ。法政大学土木工学課卒業後、小菅村役場に勤める。 平成12年7月より振興課長(現在は源流振興課長)。小菅村と都市農村の交流を進める担当として多摩源流をキーワードに活動を行っている。
内野 秀重 (うちの ひでしげ)
 1959年東京都出身。東京農業大学農学部卒。町田市役所 を経て、(株)プレイス研究員。この4月より、多摩NTの緑の 拠点、長池公園の副館長に従事。昨年秋、NHK趣味悠々 「はじめての里山歩き」の企画・出演を担当。八王子市環境 審議委員。町田市文化財保護審議委員。
関連団体:野津田・雑木林の会
平井 正風 (ひらい せいふう)

 北海道奥尻島生まれの55歳。昭和59年より野川のほとりに転居し、昨年からさらに仙川の近くに転居。子どものころから生きものが大好きで、専門は海洋プランクトン学及び水生生物学。趣味はなかなか行けない渓流釣りとアウトドア。現在、環境コンサルタント会社の非常勤顧問を務める傍ら、小金井市環境市民会議、野川第一・第二調節池地区自然再生協議会、野川流域連絡会、野川ほたる村、わんぱく夏まつりの会、海洋学会海洋問題委員会、沿岸環境関連学会連絡協議会などに所属し、活動中。

早崎 眞佐子 (はやさき まさこ)
小金井市環境市民会議
環境学習部会
 小金井市在住。2001年に子どもの体験活動を行うためのグループ「ゴリラプロジェクト」を近所の普通の母ちゃんたち4人で結成。キャンプ・料理・工作などの活動を通し、子どもたちに豊かな体験をさせたいという思いを形にしてきた。また小金井市環境市民会議では、東京学芸大学環境教育実践施設での田んぼづくりを通して環境学習活動を行っている。
鈴木 眞智子 (すずき まちこ)
 北海道生まれ。 石狩川で産湯を使い日本海の波音を子守歌に育つ。 多摩川土手の桜植樹から、エコミュージアム活動へ関わり 2002年、等々力水辺の楽校を立ち上げる。 現在、二ヶ領せせらぎ館を拠点とするNPO法人多摩川エコミュージアム の他、多摩川流域懇談会運営委員会、多摩川流域ネットワーク(TBネット)の 事務局をつとめる。多摩三浦丘陵から多摩川までの自然、環境、市民活動の ネットワークの構築をライフワークとして活動をしている。
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