ホーム > イベント > 講演会・シンポジウム 一覧 > 連続講演会<第七回>
連続講演会<第七回>
まちを元気にする『地域通貨』
〜千葉県市川市の地域通貨「てこな」の実践から学ぶ〜

 「まちを元気にする『地域通貨』〜千葉県市川市の地域通貨『てこな』の実践から学ぶ〜」をテーマに、本学経済学の教員と、千葉県市川市職員の2名の講師による講演が行われました。

 講演1「地域通貨は地域再生の起爆剤となりうるか?」では、日常で使用する通貨と地域通貨の定義の違いから、地域通貨特有の機能による地域のエコロジーや地域資源の再生の可能性について解説されました。

 講演2「市川市地域通貨モデル事業からの報告〜地域の再生・活性化にどうつながったか」では、千葉県市川市における総務省の地域通貨実証実験の事例が紹介されました。人口が46万人のベットタウンでの行政主体による地域通貨実験では、地域通貨の形状や、民間事業者から通貨発行主体への通貨循環が止まるという問題が見出され、地域通貨のあり方についての問い直しが迫られました。

 講演後には、地域通貨の機能が生きてくる範囲や、行政主体ではなく、民間主体の地域通貨のあり方と行政の役割について、参加者と講師との質疑応答が交わされました。

【予告ページ】

講演記録
講演「地域通貨は地域再生の起爆剤となりうるか?」(pdf:1.25MB)
講演「市川市地域通貨モデル事業からの報告〜地域の再生・活性化にどうつながったか」(pdf:1.34MB)

日時 2006年7月27日(木) 14:30〜16:30
[開演の30分前開場] 
会場 東京学芸大学 20周年記念飯島会館2F 第4会議室 
[アクセスマップ]
参加者 14名(一般 6名、学生 5名、大学職員 3名)
プログラム

■14:30 挨拶/多摩川エコモーションの紹介

■14:40〜
講演1「地域通貨は地域再生の起爆剤となりうるか?」

講師:牧野 文夫 (東京学芸大学 社会科学講座 経済学分野 教授)

■15:00〜
講演2「市川市地域通貨モデル事業からの報告〜地域の再生・活性化にどうつながったか」

講師:堀切 公雄(千葉県市川市 情報システム部 地域情報推進課長)

■16:00〜
質疑応答・フリーディスカッション

■16:30 終了

参加者の感想

・貨幣の概念から地域通貨のイメージと定義、その社会的役割まで、大変理解しやすい御説明だったと思います。

・地域通貨を発展させていくということは、とても困難が多く壁も高いということを実感させていただきました。ぜひ、地域の経済を地域の通貨で回すような街づくりをがんばって下さい。

・本来の通貨の役割と地域通貨の役割を知ることができた。理論上の地域通貨は理想的なことがよく分かった。

・地域通貨について前々から興味があったので、とても良い勉強になった。

 
講師プロフィール
牧野 文夫 (まきの ふみお)
堀切 公雄 (ほりきり きみお)
ページトップへ戻る