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環境と文化 (2008年度前期)
○担当教員: 小川 潔 (自然科学系 広域自然科学講座 環境科学分野 准教授)
○曜日時限: 木曜 1限 / ○教室: C棟 201教室 / ○学年: 1年生
 ねらいと目標

この講義では、「環境」を自然および生活の場として、「文化」を自然観や環境価値観としてとらえ、環境と文化とのかかわりを考える。また、地域環境という視点で都市の歴史性を考える。 


 内容

環境と文化の関係は多様な側面からアプローチできるが、ここでは次の2つのテーマから探る。
1.博物学・自然史の流れにおける自然観の変遷と形成された自然像
2.地域でつくられる環境文化事例:東京の上野・谷中界隈 


 テキスト

森まゆみ(2003)東京遺産、岩波新書、780円(税別) 


 参考文献

鈴木博之(2001)現代の建築保存論、王国社、1800円(税別)
上野の杜事典編集委員会(2006)新版上野のお山を読む、谷根千工房、1200円(税別)
地域雑誌・谷中・根津・千駄木 バックナンバー 谷根千工房 各500円 


 授業スケジュール

1.博物学・自然史における自然観
 自然をどうとらえてきたか―歴史のなかでの自然像
 分類と進化を通して見た近世・近代の生物的自然像
 生物としての人間と社会問題の接点事例

2.森まゆみの「東京遺産」を読む
 都市東京の文化遺産を理解する
 次の上野・谷中の事例につなげる
 あわせて、東京の自然保護を歴史的に見る

3.地域の環境文化事例としての上野・谷中
 上野・谷根千地域の自然と歴史概観
 地域環境の調査蓄積
 環境保全と保存実績
 まちじゅう博物館(エコ・アート・ミュージアム)の形成
 フツーの生活の客体化―下町らしさの怪

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