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緑地環境論 (2008年度後期)
○担当教員: 樋口 利彦 (総合教育科学系 環境教育実践施設 教授)
○曜日時限: 金曜 2限 / ○教室: 環境教育実践施設 多目的教室 / ○学年: 2年生
 ねらいと目標

 生物の生息とその環境の基礎的学習によって、緑地や自然の保全のあり方と人間の働きかけについて学習する。緑地環境としての水、土、大気および生態的知見を学習する。また、自然保全における環境教育の役割を学ぶために、フィールドでの体験を実施する。また、そうした実習を通じて自然環境保全計画のあり方やその実際、そして市民の関わりについても学ぶ。 


 内容

 地域の生態概念を講義する。都市における緑地環境の変遷の概要を学び、水、土、大気の環境の基礎を生態的観点から講義する。さらに、自然環境保全を目指した環境調査と行政や市民による自然保全活動の実際について学ぶ。また講義の最後15分ほどは野外での学習にあてるようにする。
フィールド実習:3〜4つほどの場所を推薦するので、受講者はそのいずれかを一つ選択する。足尾銅山における森林再生、多摩丘陵における自然保護活動、狭山丘陵における里山保全、武蔵野台地における雑木林と農地の保全活動をフィールド訪問地として予定している。それぞれの緑地に出かけ、観察や野外実習を体験する。 


 参考文献

都市の自然史 (品田、中公出版)、都市緑化計画論 (丸田、丸善株式会社)、都市と緑地 (石川、岩波書店)、都市の風水土 (福岡編、朝倉書店)、生態学からみた里やまの自然と保護(日本自然保護協会編集、講談社サイエンティフィック)、里山の環境学(武内・鷲谷・恒川 編著、東京大学出版会)、雑木林をつくる(倉本・内城編著、百水社) 


 授業スケジュール

1.  都市、農村における緑地環境の変遷
2.  緑地と水
3.  緑地と大気環境
4.  緑地と土壌・地圏環境
5.  雑木林の生き物と生活文化1
6.  雑木林の生き物と生活文化2
7.  緑地環境保全計画の歴史
8.  緑地環境保全と行政
9.  緑地保全と市民活動
10. 市民による自然調査と学習プログラムの支援
   小テスト
11. フィールド訪問と体験

フィールドは、3〜4カ所ほど推薦する。足尾銅山、多摩丘陵、狭山丘陵、武蔵野台地の中から1カ所選び、そこに土曜日、または日曜日に1回出かける。そこで観察や体験学習を行う。現在のところ、足尾銅山への訪問予定日は10月26日である。他は調整中。 

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