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ディプロマポリシー(2023年度入学生以降)

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東京学芸大学教育学部 ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

[教育学部共通]

本学は、知識基盤社会を支える有為の教育者を養成し、教育を通して社会変革を主導する拠点的な大学として、個人の幸福と世界の持続的発展に貢献し、それらを自律的かつ主体的に実現することができるコンピテンシー等を、未来を切り拓く重要な力として育成し、有為の教育者を養成することを使命としている。

この使命のもと、教育学部においては、①豊かな教養と広い視野により、②児童生徒をはじめとする人間の発達についての深い理解を得るとともに、③それぞれの専門的な学識・技能を身につけ、④それらを基に社会の様々な場における教育的な実践を行える優れた人材を育成することを目標としている。

この目標に基づき、それぞれの課程・専攻・コース所定の単位を修得し、学士課程全体を通じて体得した幅広い学識や研究手法などを基に、今後の社会において生じうる様々な課題に対して柔軟に対応できる発展性と、自己成長力を身に付けるとともに、立場を異にする者との連携・協働により、こうした課題解決に取り組むことができると認められる者に学士(教育)の学位を授与する。

4つの目標に関して、身に付ける具体的な資質・能力は課程ごとに下記のとおりとする。

[学校教育教員養成課程]

1 豊かな教養と広い視野

現代社会の諸事象(個々の人間存在・社会の構成・自然界の状況等)を主体的に捉え、多様な視野と方法をもって分析する力を身に付ける。
母語や文化を異にする多種多様な人々の思考を知り、相互に尊重し合い、円滑なコミュニケーションを図ることができる。

2 教育課題及び人間発達(特に学齢期)に関する理解

学齢期の児童・生徒を中心に、誕生から死に至る人間の発達の全体像と、それぞれの時期における課題の具体的なありようについて深く理解し、変化が激しく予測困難な時代へ対応できる力と新たな価値を創造することができる力を子供に育成することができる。
時代や社会の状況に応じて変化する多様な教育課題を把握し、学校や社会をより良く変革することに自律的・主体的に取り組むことができるとともに、それぞれの時点での人間の知識・技能の個々の課題に応じて、発達を援助する実践につなげることができる。

3 専門的な学識・技能

学校教育で扱う各教科に連なる諸学問や、人間の発達や教育課題を解析する諸学問等について専門的な学識を持つとともに、そうした学識を基に研究的な発信をすることができる。

4 教育的な実践力

学校において生じる様々な教育課題について、児童生徒等の当事者の置かれている状況に即して適切に対応し、成長・発達を支援することができる。
立場を異にする様々な他者と連携・協働し、その時々に解決の迫られている諸課題の解決策を導くことができる。

[教育支援課程]

1 豊かな教養と広い視野

現代社会の諸事象(個々の人間存在・社会の構成・自然界の状況等)を主体的に捉え、多様な視野と方法をもって分析する力を身に付ける。
母語や文化を異にする多種多様な人々の思考を知り、相互に尊重し合い、円滑なコミュニケーションを図ることができる。

2 教育課題及び人間発達に関する理解

時代や社会の状況に応じて変化する多様な教育課題を把握し、学校や社会をより良く変革することに自律的・主体的に取り組むことができるとともに、それぞれの時点での人間の知識・技能の個々の課題に応じて、発達を援助する実践につなげることができる。

3 専門的な学識・技能

人間の発達や教育課題を解析する諸学問等について専門的な学識を持つとともに、そうした学識を基に研究的な発信をすることができる。

(生涯学習・文化遺産教育コース)

地域や職場、公民館・図書館・博物館、学校などにおいて、相互に共同して実践的指導力を発揮することができる。また、文化財とその保存に興味と関心を持ち、教育に活用できる。

(カウンセリングコース)

学校現場や社会で生じている心の問題に対応するために必要な心理学の理論や方法を習得し、専門的な心の支援が実践できる。

(ソーシャルワークコース)

社会福祉の専門的知識と技術をもって、学校をはじめとする関連領域の専門家と協働しながら、児童・生徒・家族および関係者に対するソーシャルワークを実践できる。

(多文化共生教育コース)

多文化共生社会の中で外国につながる人々とともに学ぶために、異なる文化・言語に関心を持って多様な価値観を持つ人々と協働し、国内外の学校や地域・社会とコミュニケーションを行うことができる。

(情報教育コース)

教育の情報化と情報通信技術(ICT)の進展に対応して、情報科学およびICTに関する専門的な知識とスキルをもとに、情報教育を推進したり、ICTと人間や社会との関係を科学的に探究したりすることで、学校、地域・社会、関連企業等において、ICTの開発者としても活躍できる。

(表現教育コース)

芸術表現に関する理論と実践的経験を、教育を含むあらゆる社会的なコミュニケーションの場で応用できる。

(生涯スポーツコース)

体育、スポーツ、レクリエーションの各分野において、専門的指導者として体力づくり、競技力の向上、健康づくり等を担うことができる。

4 協働的な実践力

立場を異にする様々な他者と連携・協働し、その時々に解決の迫られている諸課題の解決策を導くことができる。