心身に障がいのあることで本学での修学に不安を感じている方へ
東京学芸大学では,約6,000名の学生が小金井キャンパスで学びます。
約6,000名の学生の中には,心身に障がいのあることで何らかの支援を必要とする学生が含まれます。
東京学芸大学では,学生センター1階(学務課)に,専用の相談窓口があり,ここで相談を受けています。
相談者は,学生本人,保護者,友人,教職員などどなたからでも結構です。
なお,入学前の方におかれましては,まずは入試課へご相談ください。
希望する支援の内容は,情報保障や移動介助など相談者の状況により異なることが考えられます。東京学芸大学では,個別支援チームを組み,学生に応じた修学に必要な支援を検討していきます。
以下では,障がい種別に応じた支援内容の一部を紹介します。
●心身に障がい(聴覚障がい等)のある学生への支援●
聴力に障がいのある学生へは,音声情報を主に文字(視覚情報)化させることで,情報を補っています。これを情報保障と言いますが,学生によって希望する支援方法が異なること。また,授業には実技,実習,実験,演習及び講義があるため,状況に応じた支援方法が求められます。
ノートテイク(パソコンノートテイク)
[方法]
ノートテイカーが音声情報を紙へ記述するなどにより,情報を伝えます。本学では主にノートパソコンを用い,入力した文章をディスプレイへ表示することにより,情報を補います。
[情報量]
ノートテイクは,1分間に60~80字程度,パソコンノートテイクは,1分間に200字程度と言われています。下の画像は,ノートテイク講習会の講習風景です。
字幕文字起こし
[方法]
授業担当の教員が用意した映像教材(DVDなど)に含まれる音声情報を,文字に起こすことで,聴覚障がい学生の教材理解を補助します。
[情報量]
授業担当教員の用意した映像教材の音声情報は,ほぼ文字化させています。
手話通訳
[方法]
手話通訳者が音声情報を動きで表現することにより,聴覚障がい学生へ情報を伝えます。
[情報量]
手話通訳は,話す内容とほぼ等しい情報を伝えることができると言われています。
●心身に障がい(肢体不自由等)のある学生への支援●
上肢に障がいのある学生は,筆記などに支障がでてきます。また,下肢に障がいのある学生は,移動などに支障がでてきます。しかしその状況は,学生によってさまざまです。東京学芸大学では,学生と相談の上で支援内容を決定しますが,主に以下のような支援が考えられます。
代筆
[方法]
本学の学生が,支援の必要な学生に代わって,記述を担います。
移動介助
[方法]
東京学芸大学には,小金井キャンパス内に約60の建物や施設があります。建物の入り口はバリアフリー化されていますが,より円滑に移動できるよう,支援学生のつくことがあります。
●心身に障がい(視覚障がい等)のある学生への支援●
視覚に障がいのある学生は,大きく分けて視力に障がいのある学生と見え方に障がいのある学生とに分かれます。東京学芸大学では,学生と相談の上で支援内容を決定しますが,主に以下のような支援が考えられます。
代筆
[方法]
本学の学生が,支援の必要な学生に代わって,記述を担います。
移動介助
[方法]
東京学芸大学には,小金井キャンパス内に約60の建物や施設があります。キャンパス内は点字ブロックが敷設されていますが,より円滑に移動できるよう,支援学生のつくことがあります。
●心身に障がい(発達障がい等)のある学生への支援●
特定の内容について苦手な分野のある学生は,学生とともにどこに原因があるのか検討の上,学生のニーズに応じた支援プランを作成し,学生の修学を支援します。
心身に障がいのある学生を支援したいと考えている学生へ
東京学芸大学の障がい学生支援は,一部を除き本学学生が担います。
平成22年度は約100名の学生が登録し,必要な支援を実施しました。
支援学生として活動するためには,登録が必要です。
学生センター1階(学務課)で募集していますので,興味のある方はお立ち寄りください。