Ferjani Ali研究室の多部田氏が学生優秀発表賞を受賞

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 Ferjani Ali研究室(自然科学系生命科学分野 生物学教室)の多部田弘光氏(現在博士課程3年/ 1学芸大・教育・生命, 2理研CSRS, 3東大・院総合文化所属)が、第39回日本植物バイオテクノロジー学会で学生優秀発表賞を受賞しました。植物の器官は、細胞の数とサイズがそれぞれある一定の数値を保つことで、決まったサイズになるよう制御されています。ところがここで細胞の数のほうが大きく減少すると、細胞のサイズはそれを補うかのように増大します。このシーソーバランスのような仕組みは大きな謎でしたが、多部田氏はこの現象の背景に、意外なことに代謝のリプログラミングがあることを発見しました。氏の研究は分子遺伝学、発生遺伝学、代謝化学といった、異なる解析手法を巧みに組み合わせたものです。その類を見ないほど徹底した研究姿勢と、それに立脚した盤石なデータ、そして思いがけない発見内容が、今回、高く評価されました。バイオテクノロジー分野にも大きなインパクトを与える研究です。

◇ 受賞発表:
多部田 弘光、佐藤 心郎、郡司 玄、塚谷 裕一、平井 優美、FERJANI Ali。「葉器官の代謝リプログラミングに着目した細胞数と細胞サイズの協調を担う鍵代謝産物の同定。」

◇ 発表は2022年9月13日に大阪公立大学で行われました。
 →日本植物バイオテクノロジー学会ホームページへ

※  上の写真:多部田 弘光とFERJANI Ali先生(自然科学系生命科学分野 准教授)。
※  下の写真:多部田 弘光と平井 優美先生(理化学研究所 環境資源科学研究センター 代謝システム研究チーム チームリーダー)。

Ferjani Ali研究室の多部田氏が学生優秀発表賞を受賞
Ferjani Ali研究室の多部田氏が学生優秀発表賞を受賞