日本堆積学会2023年新潟大会で塚田結衣さん(A類理科4年)が最優秀ポスター賞を受賞

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 新潟大学で行われた日本堆積学会2023年新潟大会(2023 年 4 月 22-24 日)において,A類理科4年の塚田結衣さん(指導教員:自然科学系 西田尚央 准教授)が,最優秀ポスター賞を受賞しました.今回の学会発表は,現在進めている塚田さんの卒業研究の成果の一部で,熊谷浩志さん(令和2年度A類理科卒業)や産業技術総合研究所,高知大学との共同研究の一部でもあります.
 今回の研究では,南西諸島周辺海域の 214 地点に分布する海底の泥の特徴を丹念に調べ,世界最大の海流の1つである黒潮を起源とする底層流との関係を検討しました.その結果,最大水深 2200 m までの深海域において底層流の影響を受けて泥質粒子が広く運搬・堆積し,「コンターライト」を形成している可能性を示しました.データの確実性や発表技術(ポスターのデザイン)など,高い評価を受けました.

塚田結衣さんのコメント:
 この度は,共同研究者の皆様や研究室の皆さんのご支援・ご協力があって,ポスター賞をいただくことができました.この場を借りて御礼申し上げます.
 深海2000 mという想像しがたい世界の地質について,試料の分析をもとに環境を推定する過程は,困難ではありましたが,とても興味深く,面白いと感じる点も多くありました.研究を通して,時間的・空間的スケールの大きいものを相手に考察をする堆積学の面白さに触れることができました.
 今回の学会発表を通して見えた課題も沢山ありますので,これからも研究に励んでいきたいと思います.今後ともよろしくお願いいたします.

*講演題目:南西諸島周辺海域における泥質堆積物の粒度・粘土鉱物組成と黒潮起源の底層流の関係
*講演者:塚田結衣・熊谷浩志・西田尚央(東京学芸大学)・板木拓也・天野敦子・杉崎彩子(産業技術総合研究所)・竹原景子(高知大学)
日本堆積学会

日本堆積学会2023年新潟大会で塚田結衣さん(A類理科4年)が最優秀ポスター賞を受賞