小島好美さん(2020年度教育学研究科修了生)が第67回 日本保育学会研究奨励賞(大会発表部門)を受賞されました

HOMEにもどる

2020年度教育学研究科修了生の小島好美さんが、この度、日本保育学会の第67回研究奨励賞(大会発表部門)を受賞されました。受賞内容は、「幼稚園教諭の中堅期以降に認識された困難とキャリア発達を支えた要因についての検討-TEMから捉えたキャリア発達プロセスに着目して-」です。
この研究は、小島さんが東京学芸大学教育学研究科修士課程在学中に修士論文として取り組んできたものです。同研究では、中堅期を超えた幼稚園教諭を対象にインタビューを実施し、質的に分析することで、中堅期以降のキャリア発達を支えた要因を明らかにしました。
保育者不足が深刻化する今日、若い保育者をどのように育てていくかは喫緊の課題であり、特に中堅の保育者が遭遇する様々な困難をどのように乗り越えていくかは、多くの方々の関心を集めている事柄です。小島さんは、この中堅期以降に抱える様々な困難を当事者の感情や認識に基づいて明らかにし、「幼稚園教諭」「園の組織人」「家庭人」の役割においての意味を分析しました。その上で、「学びへの欲求と場の選択」「立場及び役割意識への意識変容」「役割選択とバランス感覚の獲得」の3つが保育者のキャリア発達につながる要因であることを明らかにし、その現代的意味は大きいと評価され、今回の受賞につながりました。

〈小島さんコメント〉 この度は栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。大学院で学び、研究に取り組んだ内容が受賞し、とても嬉しいです。保育実践の場で働きながら院生として研究する日々は貴重な経験となり、今の自分を支えてくれています。研究にご協力いただいた保育者の皆様、指導教員、平野麻衣子先生、幼児教育コース、吉田伊津美先生、水﨑誠先生、山﨑寛恵先生、岩立京子先生(東京家政大学)に心から感謝申し上げます。

小島好美さん(2020年度教育学研究科修了生)が第67回 日本保育学会研究奨励賞(大会発表部門)を受賞されました