去る7月29日(土)に東京農業大学第三高等学校の高校生計18名が来学し、日本語使用厳禁の英語集中演習(ITC: Intensive Training Course of English)を丸1日体験しました。通称NITCと呼ばれるこの自主ゼミ体験は2018年度に始まり、今回で4回目となります。コロナ禍で開催を見送ったり、オンラインで行ったりもしてきましたが、対面でのNITCは実に4年ぶりの開催となりました。
先生役として高校生に熱血指導したのは、本学の自主ゼミ「学芸大ITC」の活動をしているメンバー10名です。この10名は本学の英語科の学生を中心に40年以上も続いている「学芸大ITC」のリーダー達で、TA(Teacher's Assistants)と呼ばれています。この自主ゼミでは日本語厳禁、英語のみでさまざまな活動を行うことで、英語力や英語指導技術・教材開発能力の向上を目指し、コロナ禍以前は1週間英語漬けの合宿生活を送ったり、学内で短期集中的に英語トレーニングを行ったりしてきました。2020年からはコロナ禍の影響で、オンラインでの活動を定期的に行い、2023年からようやく対面での合宿活動(1泊2日)を再開させました。
久しぶりの対面開催となったNITCでは、高校生たちをTAが正門で出迎え、正門前での記念撮影と日本語でのミニ・キャンパス・ツアーの後、講義棟教室に移動しました。オープニングで10から0まで日本語でカウントダウンし、その後はいっさい日本語使用禁止。高校生たちは当初は緊張の面持ちで、ぎこちない英語しか口から出てきませんでしたが、大学生のTAのリードの元で、英語の歌を書き取る活動やディスカッションやゲームなどを行っていくと、徐々に英語が話せるようになってきました。5時間以上にも及ぶ英語のみでの活動をこなし、最後は英語で10から0までカウントダウンし、ようやく日本語使用解禁です。本学伝統のITCをプチ体験し、英語オンリーの時間を何とか乗り切った高校生たち。ひとりひとりが達成感と安堵感の入り混じった爽やかな笑顔を見せていました。

