英語漬けの5時間!高校生が体験した本学伝統の英語集中演習

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 昨年度同様、今年度も高校生が来学し、本学伝統の「英語集中演習ITCIntensive Training Course of English)」を1日体験しました。6回目の開催となる今回は87日に東京農業大学第三高等学校から11名、東京農業大学第二高等学校から6名、あわせて17名の高校生が参加しました。昨年度に続き再び挑戦してくれた生徒もおり、本プログラムが継続的に支持されていることを実感しました。

 高校生向けITCの一日は、大学正門での出迎えから始まります。TATeacher's Assistants)として活動する本学自主ゼミ「学芸大ITC」(KITC)の大学生12名が、緊張した面持ちの高校生を笑顔で迎え、正門前で記念撮影を行いました。その後のミニ・キャンパス・ツアーまでは日本語使用OKですが、教室に入ってオープニングのカウントダウンを終えると、完全に英語オンリーの世界に突入します。

 活動内容は多彩で、英語の歌を聞いて歌詞を書きとる活動や、複数の写真の中から選んだポーズを英語だけで説明して相手に再現させるアクティビティ、チーム対抗の英語ゲームなどが用意されていました。最初は思うように英語が口から出ずに戸惑う高校生もいましたが、TAの温かいサポートと工夫を凝らした活動のおかげで、しだいに緊張がほどけ、自然な笑い声とともに英語でやり取りする姿が教室に広がっていきました。5時間を超える英語オンリーの挑戦を終えた後、ラストに再び英語でカウントダウンを行い、日本語が解禁されると、高校生たちは安堵と達成感に満ちた表情を見せていました。

 本学の学生向けのKITCは、1980年代に本学名誉教授・金谷憲先生が立ち上げられ、40年以上にわたり英語科の学生を中心に受け継がれてきた自主ゼミです。日本語禁止の環境で多彩な英語活動に挑み、英語力や指導力、教材開発力を鍛えてきました。かつては一週間の英語合宿を行い、コロナ禍ではオンラインで活動を継続し、2023年度からは対面での合宿(1泊2日)も復活しています。そうした長い伝統と実績を基盤にしたNITCは、高校生にとって「英語を学ぶ」から「英語を楽しく使う」へと視点を広げる特別な体験となりました。

英語漬けの5時間!高校生が体験した本学伝統の英語集中演習
英語漬けの5時間!高校生が体験した本学伝統の英語集中演習