成層圏水蒸気の増大は、地球温暖化との関連が指摘されている重要な研究課題です。この課題に関する研究成果が高く評価され、東京学芸大学広域自然科学講座の中野幸夫研究室に所属する山下由翔さんが、第31回大気化学討論会(2026)において学生優秀発表賞を受賞しました。学生優秀発表賞は、同討論会で発表した学生の中から特に優れた研究発表に授与されるもので、本年度は山下さんを含む6名が受賞しました。
山下さんは、「成層圏水蒸気増大の解明に向けたACE-FTS観測データを用いたメタン酸化速度の推定手法の構築」というタイトルで発表を行いました。本研究では、人工衛星ACE-FTSの観測データを用いて、成層圏水蒸気増大の主要因の一つであるメタン酸化過程の速度を推定する新たな解析手法を構築しました。この成果は、成層圏水蒸気増大の要因解明や気候変動予測の精度向上への貢献が期待されます。
なお、本研究室では第28回大気化学討論会(2023)においても3名の学生が学生優秀発表賞を受賞しており、本賞の受賞は今回で4人目となります。また、山下さんの研究は、2023年に同賞を受賞した菊池初実さんによる成層圏水蒸気増大へのメタン酸化寄与に関する研究を発展させたものであり、同課題に継続して取り組む中で、メタン酸化速度を推定する新たな解析手法を構築しました。
以下に、第31回大気化学討論会(2026)の学生優秀発表賞について書かれているWebページへのリンクを記します。
https://jpsac.org/activity/prize/
https://jpsac.org/activity/prize/jpsac-student-excellence-award/


